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【2027年度】埼玉県公立高校の傾斜配点まとめ——教科別の一覧と「学校選択問題≠傾斜配点」の落とし穴

更新日:|出典:埼玉県教育委員会「令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における各高等学校の選抜実施内容(確定版)」を当サイトが整理

傾斜配点は、志望校選びと勉強時間の配分を直接左右する情報です。ところが「学校選択問題があるから数英が重要」「理数科だから数学と理科が有利」といった思い込みが、実際の配点と食い違っているケースが少なくありません。県教委の確定資料をもとに、どの学校でどの教科が何点になるのかを教科別に整理しました。

そもそも傾斜配点とは

学力検査は国語・社会・数学・理科・英語の5教科、各100点の500点満点が基本です。傾斜配点を行う学校では、指定した教科の満点を150点や200点に引き上げます。

例意味
数学150点数学の得点を1.5倍して計算。他教科の1.5倍の価値
数学200点数学の得点を2倍して計算。数学の1点=理科の2点

つまり、数学が200点の学校では数学で10点上げることが、理科で20点上げることと同じです。得意教科が傾斜対象なら大きな武器になり、苦手教科が傾斜対象なら致命傷になりかねません。

【最重要】学校選択問題を実施しても、傾斜配点があるとは限らない

最も誤解が多い点です。学校選択問題実施校23校のうち、数学・英語に傾斜配点があるのは一部にすぎません。次の学校は学校選択問題を実施するが傾斜配点なし——難度の高い数英を解かされるのに、配点は理科・社会と同じ100点です。
学校学校選択問題数英の傾斜
大宮(普通科)実施なし
市立浦和実施なし
浦和西実施なし
川口北実施なし
越ケ谷実施なし
越谷北実施なし
熊谷実施なし
春日部実施なし
所沢北(普通科)実施なし
熊谷西(普通科)実施なし
蕨実施なし
和光国際(普通科)実施なし
市立大宮北実施なし
川口市立(普通科)実施なし
不動岡実施なし

出典:県教委確定版 ◎

この違いが勉強計画を変えます。傾斜がない学校を志望するなら、数英に時間を集中させるより5教科をまんべんなく仕上げる方が得点効率が高い。学校選択問題の難度に慣れる必要はありますが、「数英で稼ぐ」戦略は成立しません。逆に理科・社会の底上げが、数英と同じ価値を持ちます。

教科別・傾斜配点校の一覧

■ 数学・英語を傾斜(当日の数英で差がつく学校)

学校・学科傾斜学検満点
浦和数150・英150600点
浦和第一女子(第2次のみ)数200・英200700点
川越南数200・英200700点
所沢(第1次のみ)数200・英200700点

■ 国語・数学・英語を傾斜(3教科型)

学校・学科傾斜学検満点
川越(第2次のみ)国150・数150・英150650点
川越女子国200・数200・英200800点
熊谷女子(特色選抜)国150・数150・英150650点

川越女子の800点は県内でも最大級。国数英で600点分を占め、理社は各100点です。

■ 数学・理科を傾斜(理数科)

学校・学科傾斜学検満点
大宮(理数科)数200・理200700点
所沢北(理数科)数200・理200700点
熊谷西(理数科)数200・理200700点
川口市立(理数科)数200・理200700点
松山(理数科)数200・理200700点
理数科でも傾斜がない学校があります:越谷北の理数科と市立大宮北の理数科は傾斜配点なしの5教科均等(500点)です。「理数が得意だから理数科」と考えて出願すると、その強みが配点に反映されません。

逆に言えば、5教科バランス型の理数志望者にはこの2校が有利。理科・数学だけでなく国語・社会も安定している受験生にとっては、傾斜校より戦いやすい配点です。
理数科志望者への補足:傾斜のある理数科では理科が200点ですが、理科は共通問題です(学校選択問題は数学・英語のみ)。つまり「共通問題の理科で確実に取ること」が、学校選択問題の数学と同じ200点分の価値を持ちます。理科の完成度が意外に効く構造です。→ 理科の勉強法

■ 英語を傾斜(外国語科・国際科)

学校・学科傾斜学検満点
和光国際(国際科)英200600点
春日部女子(外国語科)英200600点
越谷南(外国語科)英200600点
坂戸(外国語科)英200600点
南稜(外国語科)英200600点
大宮光陵(外国語コース)英200600点
飯能英150550点
外国語科でも傾斜がない学校:蕨の外国語科は傾斜配点なしの5教科均等です。英語力を配点で活かしたいなら、和光国際の国際科をはじめ傾斜のある学校との比較検討を。

なお和光国際の国際科は英語が「学校選択問題」かつ「200点」という組み合わせで、県内で最も英語の比重が高い部類です。

■ その他の傾斜パターン

学校・学科傾斜学検満点
春日部東(人文科)国200・社200・英200800点
岩槻(国際教養科)国150・社150・英150650点
秩父(国際教養科)国150・英150600点
大宮科学技術(工学系5学科)数150・理150600点

出典:県教委確定版の概要一覧 ◎。本記事の一覧は当サイトが資料から抽出したもので、網羅性を保証するものではありません。出願前に必ず全校の選抜方式一覧および県教委の原本でご確認ください。

同じ学校でも第1次と第2次で傾斜が変わる学校がある

さらに注意が必要なのが、選抜の段階によって傾斜が変わる学校です。

学校第1次第2次
浦和第一女子傾斜なし(500点)数英各200点(700点)
川越傾斜なし(500点)国数英各150点(650点)
所沢数英各200点(700点)傾斜なし(500点)
所沢は特に特徴的:第1次(募集の70%)は数英傾斜で学力検査700点・調査書200点の当日型。第2次(30%)は傾斜なしで学力検査500点・調査書500点の内申型。同じ学校の中で、2つの異なるタイプの受験生を採る設計です。→ 所沢高校のガイド

自分の志望校をどう調べるか

  1. 志望校の学科・コースを確定させる(同じ学校でも学科で配点が違う)
  2. その学科の選抜の種類(特色/共通/両方)を確認
  3. 傾斜配点の有無と対象教科を確認
  4. 第1次と第2次で傾斜が変わらないかを確認
  5. 北辰の教科別偏差値と照らして、傾斜教科が自分の強みか弱みかを判断

当サイトでは学校選択問題実施校23校について、この情報を整理した学校別ページを公開しています。→ 公立高校の選抜方式一覧/2027年度入試の変更点まとめ

よくある質問

傾斜配点とは?

特定教科の得点を1.5倍・2倍にして計算する仕組みです。

学校選択問題があれば傾斜もありますか?

いいえ。23校のうち傾斜なしの学校が多数あります。

理数科は必ず数学・理科が傾斜されますか?

いいえ。越谷北・市立大宮北の理数科は傾斜なしです。

外国語科は必ず英語が傾斜されますか?

いいえ。蕨の外国語科は傾斜なしです。

第1次と第2次で傾斜が違う学校は?

浦和第一女子・川越・所沢などが該当します。

本ページは埼玉県教育委員会公表の「令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における各高等学校の選抜実施内容(確定版)」をもとに当サイトが整理した非公式のまとめです。抽出・転記の誤りがある可能性があり、また全校を網羅するものではありません。出願判断の際は必ず県教委の原本および各校の説明会でご確認ください。「北辰テスト」は北辰図書株式会社の商標です。当サイトは北辰図書株式会社および埼玉県教育委員会とは関係のない学習支援サイトです。