独自まとめ・制度解説

【2027年度】自己評価資料の学校独自項目・学校別一覧——何を書かせるかで面接の答えが決まる

更新日:|出典:埼玉県教育委員会「令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における各高等学校の選抜実施内容(確定版)」の各校資料を当サイトが要約・整理

2027年度入試から、埼玉県の公立高校を受検する全員が自己評価資料を提出し、面接を受けます。この自己評価資料には、学校が独自に設定する記入項目——学校独自項目——が置かれる場合があり、その内容は学校によって驚くほど違います。ここでは県教委の確定資料から、主な学校の独自項目と面接の評価の観点を対応させて整理しました。

この記事でわかること
  • 自己評価資料と面接の関係(採点されるのは面接、資料は参考)
  • 学校別の独自項目と、それに対応する面接の「評価の観点・評価規準」
  • 独自項目がない学校での準備の考え方
  • 面接の配点が大きい学校(100点・60点)

自己評価資料と面接の関係

項目内容
提出全受検生が提出
採点資料そのものは採点されない。面接の参考資料
面接個人面接または集団面接(学校ごと)。配点あり
学校独自項目学校が設定する場合と、設定しない場合がある
ここを押さえてください:「資料は採点されない」と聞くと軽視しがちですが、資料に書いた内容が面接で問われ、その面接には配点がある——つまり実質的に、書いた内容が得点に影響します。しかも独自項目を設定している学校では、独自項目のテーマと面接の評価の観点がほぼ一致しています。何を書くかを決めることが、そのまま面接対策になります。

学校別・独自項目と評価の観点

以下は当サイトが県教委資料から確認した学校です(学校選択問題実施校を中心に整理)。要約のため、正確な文言は各校のPDFでご確認ください。

県立浦和(普通科)

独自項目
「時代の求めるリーダー」とは何か、自分の考えを述べ、そうしたリーダーを目指す上で高校入学後にどのようなことに取り組みたいか
面接
集団面接/配点30点
評価の観点
主導的な役割を果たしたり、様々なことに挑戦したりする力
評価規準
自ら課題を見いだし目標に向かって主導的な役割を果たそうとしたり、困難に直面しても粘り強く取り組み、失敗を恐れず新たなことに挑戦しようとしているか

→ 浦和高校のガイド

県立浦和第一女子(普通科)

独自項目
これまでの自身の活動を振り返り、高い志を持ち続け、粘り強く努力し続けた経験
面接
集団面接/配点30点
評価の観点
高みを目指し努力する力
評価規準
高い志を持ち続け、粘り強く努力し続ける経験や意欲を持っているか

→ 浦和第一女子のガイド

県立川越女子(普通科)

独自項目
「自立した人間」とはどのような人を指すか自分の考えを述べ、そのような人になるために高校入学後どのような取り組みや経験をしたいか
面接
個人面接/配点30点
評価の観点
自ら考え、自ら決断し、自ら行動する力
評価規準
学校生活の中で自ら課題・目標を設定し責任をもって行動しているか。自身の行動を振り返り成長・自信・自己認知につなげようとしているか

→ 川越女子のガイド

県立不動岡(普通科)——県内で最も個性的な形式

独自項目
アドミッションポリシーに記載された6つのキーワードから1つ選び、これまでの体験や今後挑戦したいことを交えて自分の考えを書く
6つ:文理の枠を超える/出すぎた杭になれる/遠回りを恐れない/納得する力をもてる/泥臭くあれ/「諦め」悪くあれ
面接
集団面接/配点30点
評価の観点
高い志を持ち、挑戦する力
評価規準
これまでの学校内外の活動から得た経験を活かし、新たな目標を定め、達成に向け意欲的に取り組もうとしているか

→ 不動岡のガイド

県立川口北(普通科)——アドミッションポリシーを直接問う

独自項目
「文武両道の精神を自覚し、実践しようとする生徒」について、これまでの体験や実績を振り返り、努力したこと、入学後に取り組んでみたいことを、他のアドミッションポリシーも踏まえながら書く
面接
集団面接/配点30点
評価の観点
文武両道の精神を自覚し、実践しようとする力
評価規準
アドミッションポリシーについて自身の考えを述べ、具体的・主体的に実践し続ける意欲や姿勢を持っているか

→ 川口北のガイド

県立浦和西(普通科)

独自項目
これまでの自分の体験を振り返り、自ら考え行動し、必要に応じて適切な支援も活用しながら、目標や困難に向かってやり抜いたこと
面接
個人面接/配点30点(第2次は60点)
評価の観点
自主自立の精神に基づいたやり抜く力
評価規準
目標達成のために自ら考え行動し、必要に応じて適切な支援も活用しながら自己の成長につなげ、やり抜こうとしているか

→ 浦和西のガイド

県立熊谷(普通科)

独自項目
部活動や地域活動など学校内外における活動について、どのような目標を設定し、達成に向けてどう取り組み、どう挑戦したかを具体的に書く
面接
集団面接/配点30点(第2次は60点)
評価の観点
目標に向かい挑戦する力
評価規準
高い目標を設定し、達成に向けて積極的に取り組み、挑戦しているか

→ 熊谷のガイド

さいたま市立浦和南(普通科)——面接100点

独自項目
校内外を問わず中学校3年間で頑張ってきたこと、どのように頑張ってきたか、高校生活でそれをどのように活かしていきたいか
面接
個人面接/特色選抜の配点は100点
評価の観点
①文武において最後まで粘り強くやりきる力/②中学校3年間で身に付けた能力を高校生活で発揮する力
評価規準
頑張ってきたこととその過程が明確であるか/高校生活で何をしたいかが明確であるか

→ 市立浦和南のガイド

県立大宮(理数科のみ)

独自項目
これまでの学習や活動の中で理科・数学に特に関心を持ち、主体的に取り組んだ体験
※普通科は独自項目の設定なし
面接
集団面接/配点30点
評価の観点
自然科学的・数学的な探究を深める力
評価規準
理数分野への強い関心を持ち、これまでの学習を振り返り未知の課題に主体的に取り組み学びを深めようとしているか

→ 大宮高校のガイド

独自項目を「設定なし」としている学校

当サイトが確認した範囲では、次の学校は学校独自項目・評価の観点とも「設定なし」です。

市立浦和/大宮(普通科)/川越/春日部/川越南/越ケ谷/越谷北/熊谷女子/熊谷西/所沢/所沢北/和光国際/蕨/市立大宮北/川口市立

「設定なし」でも面接はあり、配点もあります。この場合は県共通の自己評価資料をもとに面接が行われます。準備の軸になるのはその学校のアドミッションポリシー(求める生徒像)。県教委資料には全校のアドミッションポリシーが記載されており、各校の学校別ページにも掲載しています。

たとえば所沢北は「たくましい知性」「しなやかな感性」、蕨は「Wの挑戦」「自分史上最高の文武両道」など、学校固有の言葉を使っている学校が多くあります。説明会でその言葉の意味を聞き、自分の経験と結びつけて語れるようにしておくのが最も確実です。→ 説明会のチェックポイント

面接の配点が大きい学校

学校配点備考
市立浦和南(特色選抜)100点800点満点中。学力検査1教科分に相当
浦和西(第2次)60点第1次は30点
熊谷(第2次)60点第1次は30点
上記以外の多く30点—

出典:県教委確定版 ◎。上記は当サイトが確認した範囲です。

準備の手順——今日からできること

  1. 志望校の独自項目の有無を確認する(学校別ページまたは県教委PDF)
  2. 独自項目がある場合:そのテーマに合う自分の経験を1つ選ぶ。テーマは学校ごとに「リーダーシップ」「粘り強さ」「自立」「文武両道」など異なるため、志望校ごとに別の経験を選ぶ必要があることも
  3. 「目標→取り組み→結果や学び→高校でどう活かすか」の4段構成でメモを作る。評価規準の多くがこの流れを求めています
  4. 独自項目がない場合:アドミッションポリシーの言葉を拾い、それに対応する経験を用意する
  5. 説明会で、学校固有の言葉(「文武両道」「凡事徹底」「たくましい知性」など)の意味を確認する
  6. 集団面接か個人面接かを確認する(個人面接の方が深く掘り下げられる傾向)
複数校を受ける場合の注意:私立の個別相談・公立の面接で、同じエピソードを使っても構いません。ただし公立の独自項目は学校ごとにテーマが違うため、「どのテーマに対して、この経験のどの側面を強調するか」は学校ごとに考える必要があります。経験そのものを増やすのではなく、一つの経験を多角的に語れるようにするのが現実的な準備です。→ 面接・作文の対策

よくある質問

自己評価資料は採点されますか?

資料そのものは採点されず、面接の参考資料として使われます。ただし内容が面接で問われ、面接には配点があります。

独自項目はすべての学校にありますか?

いいえ。設定していない学校も多くあります。

独自項目がない学校の準備は?

アドミッションポリシーを軸に準備してください。県教委資料と学校別ページに掲載しています。

面接の配点は?

多くは30点。市立浦和南の特色選抜は100点、浦和西・熊谷の第2次は60点です。

集団面接と個人面接どちらが多い?

学校選択問題実施校では集団面接が多数派ですが、市立浦和・川越女子・熊谷西・浦和西・市立浦和南などは個人面接です。

本ページは埼玉県教育委員会公表の「令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における各高等学校の選抜実施内容(確定版)」の各校資料をもとに、当サイトが要約・整理した非公式のまとめです。独自項目・評価規準はいずれも要約であり、正確な文言は各校のPDFでご確認ください。また本記事は全校を網羅するものではありません。「北辰テスト」は北辰図書株式会社の商標です。当サイトは北辰図書株式会社および埼玉県教育委員会とは関係のない学習支援サイトです。