よくある質問80・志望校編

志望校の決め方 よくある質問80——何を基準に・いつまでに・親と意見が違うとき

更新日:|当サイトが一般的な考え方と埼玉県教育委員会の公開資料をもとに整理

志望校選びで最も多い後悔は「偏差値だけで決めた」ことです。3年間通う学校は、通学・校風・部活動・進路・学費のすべてが生活に影響します。さらに2027年度の公立入試では配点の相性という新しい判断軸も加わりました。決め方の順序と基準を80問に整理しました。

志望校を決める順序
  • ①行きたいか——通学・校風・部活・進路で候補を絞る
  • ②届くか——偏差値・内申で現実性を確認
  • ③配点の相性——同じくらい行きたい学校で迷ったとき

※順序が逆になると「偏差値で選んだ学校」になります。

1. 何を基準に

志望校は何を基準に決めますか?

偏差値だけで決めないことが最重要です。通学時間、校風、部活動、進路実績、学費、そして本人が3年間通いたいと思えるかを総合して。

偏差値はどれくらい重視すべきですか?

「届くかどうか」の確認には必要です。ただし「行きたいか」の判断には使えません。偏差値が同じ学校でも中身はまったく違います。

校風はどう見ますか?

文化祭や説明会で生徒の様子を見てください。自由か規律か、活発か落ち着いているか——本人が「ここにいたい」と感じるかが基準です。

進路実績はどう見ますか?

大学名だけでなく、「卒業生の何割がどの進路か」を見てください。大学進学率、就職率、専門学校進学率のバランスで学校の性格が分かります。

部活動はどう調べますか?

入りたい部があるか、活動日数と実績を確認してください。強豪部は活動が厳しく、両立の負担が大きくなります。

学費はどう考えますか?

公立と私立で大きく異なります。私立は国・県の支援制度があるため、世帯収入によって実際の負担額が変わります。説明会で確認してください。

→ 私立高校入試 よくある質問

男女比や共学かどうかは?

本人の希望を第一に。説明会や文化祭で実際の雰囲気に触れると判断しやすくなります。

制服や施設で選んでもよいですか?

判断材料の一つにはなります。ただし3年間の生活全体で考えると、優先順位は高くありません。

友達と同じ学校がよいです

気持ちは分かりますが、友達の志望校と自分に合う学校は別です。自分の基準で選んでください。高校で新しい友人関係は必ずできます。

2. いつまでに

志望校はいつまでに決めますか?

併願の私立は11月までに候補を絞る必要があります。公立の第一志望は出願まで変更できますが、12月頃には固めておくと余裕があります。

中2で決めるのは早すぎますか?

早すぎることはありません。候補を持っておくと、中3での判断が速くなります。変わっても構いません。

→ 中1・中2からの受験準備

中3の秋にまだ決まっていません

よくあることです。まず通える範囲の学校を3〜5校リストアップし、説明会に行ってください。

決めた後に変えてもよいですか?

公立は出願まで変更できます。ただし自己評価資料の独自項目は学校ごとに違うため、変更が遅いほど準備の負担が増えます。

出願直前に変えるのは危険ですか?

自己評価資料の書き直しが必要になります。出願2週間前までに決めるのが現実的な期限です。

私立の結果を見てから公立を決められますか?

私立の結果は1月に出るため、公立の出願前に分かります。志願先変更の制度については県教委の実施要項でご確認ください。

3. 通学

通学時間はどこまで許容できますか?

片道1時間以内が一般的な目安です。3年間毎日通うことを考えると、それ以上は負担が大きくなります。

通学時間はどう確認しますか?

実際にその時間帯に乗ってみてください。朝の混雑や乗り換えの実態は時刻表だけでは分かりません。

自転車通学は?

学校の許可範囲を確認してください。雨の日や冬の暗い時間帯も想定して判断を。

通学時間が長いと不利ですか?

学習時間と睡眠時間が削られます。ただし通学時間を暗記に使える生徒もいます。本人の性格次第です。

通学費用は?

定期代は3年間で大きな額になります。学費と合わせて年間の総額を確認してください。

遠くても行きたい学校があります

本人の意思が強ければ選択肢です。ただし朝の時間帯に実際に通ってみてから決めてください。想像と現実は違います。

4. 公立と私立

公立と私立、どちらを第一志望にすべきですか?

本人の希望次第です。両方を見た上で判断してください。私立を第一志望にして単願で受験する選択肢もあります。

公立と私立の違いは?

公立私立
学費比較的低い高い(支援制度あり)
入試学力検査+調査書+面接学校ごとに異なる(確約制度あり)
特色県の方針に沿う学校独自の教育方針
施設学校による充実していることが多い

一概にどちらが良いとは言えません。

私立の学費は払えるか不安です

国の就学支援金と県の補助金があります。世帯収入によっては負担が大きく軽減されます。「無理」と決める前に制度を確認してください。

公立に落ちたら私立に行くことになります

だからこそ「公立がだめでもここなら通いたい」と思える私立を併願校に選んでください。基準の低さだけで選ぶと後悔します。

→ 併願の基本戦略

大学附属校のメリットは?

内部進学の道がある点です。ただし条件や進学率は学校によって異なり、他大学受験の扱いも違います。説明会で確認を。

私立を第一志望にする場合の注意点は?

単願は合格したら必ず入学する前提です。慎重に判断してください。また私立は学校ごとに入試形式が異なります。

5. 専門学科・コース

普通科以外の選択肢はありますか?

あります。商業・工業・農業・総合・福祉・看護など。興味がある分野があれば早めに見学してください。

→ 専門学科・コース完全ガイド

専門学科は入りやすいですか?

一概には言えません。配点が普通科と異なるため、「入りやすさ」ではなく「自分の強みが評価されるか」で判断してください。

理数科・国際科はどう選びますか?

傾斜配点がある学科とない学科があります。大宮・所沢北・熊谷西の理数科は数理200点、越谷北・市立大宮北の理数科は傾斜なし。学科名だけで判断できません。

→ 傾斜配点のある学校まとめ

総合学科とは?

普通科目と専門科目を自分で選択して学ぶ学科です。「何を学びたいか」が定まっていることが求められ、面接の配点が大きい傾向があります。

興味がないのに専門学科を選んでもよいですか?

おすすめしません。3年間その分野を学びます。興味がないまま入学すると専門科目が負担になります。

第2志望として別の学科を出せますか?

学校によります。相互第2志望を認める学校と認めない学校があります。蕨は普通科と外国語科があっても「なし」です。

→ 相互第2志望まとめ

6. 配点の相性

同じ偏差値の学校で迷っています

2027年度は配点の相性で選ぶ判断があります。内申型・当日型・面接型など、自分の強みが評価される学校が有利です。

→ 配点相性診断

内申が高い場合は?

調査書の配点が大きい学校が有利です。坂戸西600点、鴻巣・深谷商業540点、与野400点など。

→ 調査書の配点ランキング

内申が低い場合は?

調査書の配点が小さい学校(熊谷女子の特色17%、浦和一女20%)か、中3を重く見る学年比率の学校(熊谷2:2:5、春日部1:2:4)を。

→ 学年比率まとめ

部活動を頑張った場合は?

面接の配点が大きい学校が有利です。浦和東は特色選抜で面接360点、アドミッションポリシーに「部活動を3年間継続」と明示しています。

→ 面接の配点が大きい学校

数学・英語が得意な場合は?

傾斜配点のある学校が有利です。川越女子(国数英各200点)、川越南・所沢(数英各200点)など。

配点だけで決めてよいですか?

いいえ。まず「行きたいか」で候補を絞り、配点は「同じくらい行きたい学校で迷ったとき」の材料です。順序を逆にしないでください。

配点はどこで確認しますか?

県教委のウェブサイトに全校のPDFが公開されています。当サイトでも一覧化しています。

→ 公立高校の選抜方式一覧

7. 説明会・文化祭

説明会には行くべきですか?

行ってください。資料だけでは分からない雰囲気が分かります。2027年度は面接で学校固有の言葉を問われる可能性もあります。

→ 説明会のチェックポイント

文化祭と説明会、どちらが参考になりますか?

文化祭は生徒の様子、説明会は制度と方針が分かります。両方行くのが理想です。

何校くらい行けばよいですか?

3〜5校が現実的です。時間が限られるため、優先順位をつけてください。

説明会で何を聞きますか?

公立ならアドミッションポリシーの言葉の意味、面接で重視すること、独自項目の意図。私立なら基準、延納、特待、費用総額。

親も一緒に行くべきですか?

行ける範囲で。学費・通学の現実的な部分は保護者が確認しておくと安心です。親子で同じ情報を持つと話し合いがしやすくなります。

説明会の予約が取れません

人気校は早期に埋まります。予約開始日を把握し、複数回の日程を確認してください。文化祭は予約不要のことが多いです。

説明会に行ったら印象が変わりました

それが説明会の価値です。資料の印象と実際の印象が違うのは普通のことです。実際の印象を優先してください。

8. 親子で意見が違う

親と志望校の意見が合いません

お互いが何を重視しているかを書き出してください。対立ではなく視点の違いであることがほとんどです。

親は学費を気にしています

正当な視点です。支援制度を調べた上で、実際の負担額を一緒に確認してください。数字が出ると話が具体的になります。

親は偏差値の高い学校を勧めます

「届くなら上を」という考えも一理あります。ただし本人が3年間通う学校です。説明会に一緒に行って、同じ情報をもとに話してください。

親は近い学校を勧めます

通学の負担は現実的な問題です。実際に朝の時間帯に通ってみてから、本人が判断してください。

本人が何も考えていません

まず学校を見に行くことから。文化祭で「ここに通いたい」と思える学校が見つかれば、考え始めます。

親として口を出しすぎているか心配です

情報提供と選択肢の整理は親の役割です。最終決定は本人——この線引きを意識してください。

→ 保護者ガイド

話し合いが感情的になります

紙に書き出すと冷静になります。「通学時間」「学費」「校風」「部活」「進路」の5項目で、それぞれの希望を書いて比べてください。

9. 決められない

志望校が決められません

まず通える範囲の学校を3〜5校リストアップし、説明会か文化祭に行ってください。実際に見ると印象が変わります。

2校で迷っています

違いを紙に書き出してください。通学・校風・部活・進路・学費・配点。どちらで3年間過ごす姿を想像できるかで判断を。

行きたい学校に届きません

秋の段階なら、そこから何が必要かを考える材料になります。併願の私立を確保した上で、出願直前まで判断を保留する方法もあります。

安全圏の学校に行くべきか迷います

「確実に入れる」と「行きたい」は別です。安全圏の学校に本当に通いたいかを問い直してください。

周りの意見に流されます

友達や塾の意見は参考程度に。3年間通うのは自分です。自分の基準で決めてください。

決めた後に不安になります

自然なことです。決めた理由を書き残しておくと、不安になったときに読み返せます。

誰に相談すればよいですか?

中学校の担任・進路指導の先生が最も情報を持っています。塾の先生、説明会での学校の先生にも聞いてください。

10. よくある後悔

偏差値だけで決めて後悔しました

最も多い後悔です。校風や通学が合わないと3年間が苦しくなります。今から見直せるなら、説明会に行ってください。

説明会に行かずに決めました

資料の印象と実際は違います。今からでも文化祭や学校見学に行ける学校があれば、行ってください。

通学時間を甘く見ていました

実際に通ってみないと分かりません。朝の時間帯に一度乗ってみるだけで防げる後悔です。

併願校を基準の低さで選びました

公立に落ちて併願校に行くことになったとき、後悔が大きくなります。「ここなら通いたい」で選ぶことが重要です。

親の意見で決めて後悔しました

最終決定は本人がすべきです。今からでも本人の意思を確認してください。出願前なら変更できます。

配点を知らずに出願しました

2027年度は配点の差が大きいため、確認しないと損をする可能性があります。出願前に必ず県教委の資料で確認してください。

最後に。志望校は「行きたいか」→「届くか」→「配点の相性」の順で決めてください。順序を逆にすると、偏差値で選んだ学校になります。

3年間通う学校です。説明会に行き、文化祭を見て、朝の電車に乗ってみる——この手間を惜しまないことが、後悔しない選び方です。

関連するガイド

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