独自まとめ・出願戦略

【2027年度】相互第2志望が使える埼玉県公立高校まとめ——理数科・国際科と普通科の「二段構え出願」

更新日:|出典:埼玉県教育委員会「令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における各高等学校の選抜実施内容(確定版)」を当サイトが整理

公立高校は1校しか受けられません。だからこそ、同じ学校の中で2回チャンスがある「第2志望」の有無は、出願戦略を大きく左右します。理数科や国際科を持つ学校の一部では、第1志望をその学科に、第2志望を普通科にできる——実質的に合格可能性を広げる仕組みです。ただし学科が複数あっても第2志望がない学校もあります。県教委の確定資料から整理しました。

この記事でわかること
  • 相互第2志望が使える学校の一覧(確認済み7校)
  • 学科が複数あっても第2志望が「なし」の学校
  • 川口市立のスポーツ科学コースのような例外
  • 第2志望を使う場合の出願の考え方

第2志望とは

1つの高校が複数の学科・コースを募集している場合、第1志望の学科で不合格になったとき、第2志望の学科で改めて選考を受けられる仕組みです。県教委の各校資料の「第2志望」欄に記載があり、認めていない学校では「なし」と書かれています。

「相互に認める」の意味:たとえば大宮高校は「普通科と理数科の間にて、相互に第2志望を認める」と記載されています。相互なので、理数科第1志望→普通科第2志望も、普通科第1志望→理数科第2志望も可能です。実際には前者(理数科を第1志望に置く)の使い方が中心になります。

相互第2志望が使える学校(確認済み)

学校組み合わせ第1志望に置くと有利な学科の特徴
県立大宮普通科 ⇔ 理数科理数科は数学・理科各200点の傾斜
県立越谷北普通科 ⇔ 理数科理数科も傾斜なし(普通科と同配点)
県立所沢北普通科 ⇔ 理数科理数科は数学・理科各200点の傾斜
県立熊谷西普通科 ⇔ 理数科理数科は数学・理科各200点の傾斜
市立大宮北普通科 ⇔ 理数科理数科も傾斜なし(普通科と同配点)
川口市立普通科(スポーツ科学コースを除く)⇔ 理数科理数科は数学・理科各200点の傾斜+調査書430点
県立和光国際普通科 ⇔ 国際科国際科は英語200点の傾斜

出典:県教委確定版の各校資料 ◎。上記は当サイトが学校選択問題実施校を中心に確認した範囲で、全校網羅ではありません。他にも複数学科を持つ学校が多数あるため、志望校の資料を必ずご確認ください。

【要注意】学科が複数あっても第2志望が「なし」の学校

県立蕨高校は普通科と外国語科がありますが、県教委資料の第2志望欄は「なし」です。「外国語科がだめでも普通科で拾ってもらえる」という想定で出願すると、その前提が崩れます。

複数学科を持つ学校であっても、第2志望を認めるかどうかは学校の判断です。「学科が2つある=第2志望が使える」ではありません。
川口市立のスポーツ科学コースは対象外です。県教委資料には「普通科(スポーツ科学コースを除く)と理数科の間にて、相互に第2志望を認める」と明記されています。スポーツ科学コースは実技検査290点(第1次)を含む独自の選抜で、他の区分との併願はできません。→ 川口市立のガイド

第2志望をどう使うか——3つの型

型①:傾斜のある専門学科を第1志望に置く(最も一般的)

大宮・所沢北・熊谷西・川口市立の理数科、和光国際の国際科は傾斜配点があります。理系または英語が強い受験生は、その強みが2倍で評価される学科を第1志望に置き、普通科を第2志望で確保する——これが基本形です。

ただし専門学科は募集人数が少なく、倍率が高くなる傾向があります。「第1志望で勝負し、だめでも第2志望がある」という設計だからこそ、思い切った出願ができます。

型②:傾斜がない理数科では「学科の中身」で選ぶ

越谷北と市立大宮北の理数科は傾斜配点がありません。配点上のメリットがないため、第1志望に置く理由は「理数科のカリキュラムで学びたい」という中身の希望になります。

この2校では、合格しやすさを理由に理数科を選ぶ意味は薄いと考えてください。むしろ「理数科と普通科のどちらでも入学できればよい」という受験生が、相互第2志望を使って合格可能性を広げる、という使い方になります。倍率は年度によって変わるため、どちらを第1志望にするかは説明会や倍率速報を見て判断を。

型③:普通科を第1志望、専門学科を第2志望

「相互に認める」ため理論上は可能ですが、専門学科は募集が少なく、また学科の適性(理数への関心、英語力)が面接や自己評価資料でも問われます。興味がないのに枠を広げる目的だけで使うのは避けたほうがよいでしょう。大宮の理数科は自己評価資料の独自項目が「理科・数学に主体的に取り組んだ体験」と定められており、適性が正面から問われます。

第2志望がある学校の配点の違いに注意

第1志望と第2志望では、そもそも配点が違うことがあります。

学校普通科(第1次)専門学科(第1次)
大宮500+300+30=830点理数科:700(数理傾斜)+420+30=1150点
所沢北500+300+30=830点理数科:700+400+30=1130点
熊谷西500+300+30=830点理数科:700+400+30=1130点
川口市立500+300+30=830点理数科:700+430+30=1160点
和光国際500+300+30=830点国際科:600(英傾斜)+360+30=990点
越谷北普通科・理数科とも 500+300+30=830点(同一)
市立大宮北普通科・理数科とも 500+300+30=830点(同一)

出典:県教委確定版 ◎。

選抜の種類も変わることがあります:大宮・所沢北・熊谷西・和光国際は、普通科が共通選抜、専門学科が特色選抜と方式そのものが違います。同じ学校を受けるのに、第1志望と第2志望で選抜の枠組みが変わるということです。→ 2027年度入試の変更点まとめ

出願前のチェックリスト

  1. 志望校に複数の学科・コースがあるか
  2. 県教委資料の「第2志望」欄に記載があるか(「なし」なら使えない)
  3. 相互か、一方向のみか
  4. 除外されるコースはないか(川口市立のスポーツ科学コースなど)
  5. 第1志望と第2志望で配点・選抜方式が違わないか
  6. 専門学科に独自項目や適性を問う要素がないか

当サイトでは学校選択問題実施校23校について、第2志望の可否を含めた情報を学校別ページに掲載しています。→ 公立高校の選抜方式一覧/傾斜配点まとめ

よくある質問

第2志望とは?

同じ学校の中で、第1志望の学科がだめだった場合に別の学科で選考を受けられる仕組みです。

どの学校で使えますか?

確認できた範囲では大宮・越谷北・所沢北・熊谷西・市立大宮北・川口市立(理数科と)、和光国際(国際科と)です。

学科が複数あれば必ず使えますか?

いいえ。蕨高校は普通科と外国語科がありますが第2志望は「なし」です。

スポーツ科学コースは?

川口市立のスポーツ科学コースは第2志望の対象外です。

第1志望と第2志望で配点は同じですか?

学校によります。大宮・所沢北・熊谷西・川口市立・和光国際は異なり、越谷北・市立大宮北は同一です。

本ページは埼玉県教育委員会公表の「令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における各高等学校の選抜実施内容(確定版)」をもとに当サイトが整理した非公式のまとめです。抽出・要約の誤りがある可能性があり、また全校を網羅するものではありません。出願判断の際は必ず県教委の原本、入学者選抜実施要項および各校の説明会でご確認ください。「北辰テスト」は北辰図書株式会社の商標です。当サイトは北辰図書株式会社および埼玉県教育委員会とは関係のない学習支援サイトです。