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【2027年度】埼玉県公立高校の専門学科・コース完全ガイド——商業・工業・農業・福祉・看護の配点と選び方

更新日:|出典:埼玉県教育委員会「令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における各高等学校の選抜実施内容(確定版)」の概要一覧を当サイトが整理

埼玉県の公立高校には、普通科以外にも商業・工業・農業・総合・福祉・看護など多様な学科があります。2027年度入試ではこれらの学科も共通選抜・特色選抜の枠組みで選抜され、配点は学科ごとにまったく異なります。「専門学科は普通科より入りやすい」といった一般論ではなく、配点の実態から整理しました。

この記事でわかること
  • 専門学科の系統別の一覧と選抜配点
  • 内申が重い学科・軽い学科
  • 複数学科間の相互第2志望が使える学校
  • 専門学科を選ぶときの考え方

商業系の学科

学校・学科選抜1次:2次第1次の配点調査書第2志望
深谷商業
商業/会計/情報処理
特色80:20500/540/60=1100540点全学科で相互
鴻巣
普通/商業
特色80:20500/540/60=1100540点普通⇔商業で相互
上尾・商業科特色70:30500/180/60=740180点なし
岩槻商業共通80:20500/300/60=860300点—
浦和商業共通80:20500/400/30=930400点—
大宮商業共通70:30500/200/60=760200点—
熊谷商業共通80:20500/400/30=930400点—
狭山経済共通70:30500/300/60=860300点—
所沢商業共通80:20500/400/60=960400点—

出典:県教委確定版の概要一覧 ◎

商業系は総じて内申が重い傾向。深谷商業と鴻巣は調査書540点で学力検査500点を上回ります。浦和商業・熊谷商業・所沢商業も400点。「内申が高いが学力検査に不安がある」受検生に向く学科群と言えます。

例外は上尾の商業科(180点)。ただし上尾は第2次で面接240点と別の軸で選抜します。→ 第2次選抜で面接が跳ね上がる学校

工業系の学科

学校・学科選抜傾斜第1次の配点第2志望
大宮科学技術
機械工学/ロボット工学/電気工学/建築デザイン工学/情報サイエンス
特色数理150600/180/30=810全学科で相互
川口工業
機械/電気/情報通信
特色—500/196/100=796全学科で相互
久喜工業
電気/工業化学/機械/環境科学/情報技術
特色—500/360/60=920全学科で相互
三郷工業技術
機械/電子機械/電気/情報技術/情報電子
特色+共通—500/400/100=1000全学科で相互
熊谷工業共通—500/300/30=830—
川越工業共通—500/300/60=860—
狭山工業共通—500/300/60=860—
春日部工業共通—500/300/60=860—
大宮科学技術は工業系で唯一の傾斜配点。2027年度に新しくスタートする学校で、数学・理科を各150点に傾斜します(学力検査600点)。調査書は180点と軽く、理系科目が得意な受検生が実力を発揮しやすい配点です。工業系の中では異色の設計と言えます。

また工業系はほぼすべてが「全学科において相互に第2志望を認める」点が特徴。機械科を第1志望、電気科を第2志望といった組み方ができ、合格可能性を広げられます。→ 相互第2志望まとめ

農業系の学科

学校・学科選抜第1次の配点第2志望
羽生実業
園芸/農業経済/商業/情報処理
特色500/500/50=1050園芸⇔農業経済、商業⇔情報処理で相互
熊谷農業
食品科学/生物生産工学/生活技術/生物生産技術
共通500/300/30=830—
杉戸農業
6学科
共通500/300/60=860—
いずみ
生物系/環境系
共通500/300/60=860—
秩父農工科学
7学科
共通500/300/60=860—
児玉
普通+生物資源/環境デザイン/機械/電子機械
共通500/300/60=860—
羽生実業の第2志望は「グループ内のみ」。県教委資料には「園芸科・農業経済科の間及び商業科・情報処理科の間で、相互に第2志望を認める」とあります。つまり農業系グループと商業系グループをまたぐ第2志望はできません。4学科あるからといって、どれとどれでも組めるわけではない点に注意してください。

総合学科

学校選抜第1次の配点第2次の面接
久喜北陽特色500/300/120=920300点
滑川総合特色500/360/90=950150点
進修館
総合+電気システム/情報メディア/ものづくり
特色500/450/100=1050100点
吉川美南特色500/270/30=80060点
幸手桜共通500/400/60=960—
寄居城北共通500/200/60=760—
小鹿野共通500/400/60=960—
川越総合共通500/300/30=830—
越谷総合技術
6学科
共通500/300/60=860—
新座総合技術
6学科
共通500/400/60=960—
総合学科は面接が重い傾向。久喜北陽は第1次120点・第2次300点、滑川総合は第1次90点・第2次150点、進修館は第1次100点。総合学科は「自分で科目を選んで学ぶ」性格上、学習意欲や進路意識を面接で確認する設計と読めます。

志望動機を「何を学びたいか」まで具体化しておく必要があります。→ 面接・作文の対策

福祉・看護・その他の学科

学校・学科選抜1次:2次第1次の配点
常盤・看護科共通60:40500/200/30=730
誠和福祉・総合/福祉共通80:20500/200/30=730
鴻巣女子・普通/保育/家政科学共通70:30500/300/60=860
鳩ケ谷・普通/園芸デザイン/情報処理共通80:20500/400/60=960
日高・普通/情報コース共通80:20500/400/60=960
八潮フロンティア・普通/ビジネス探究共通70:30500/300/30=830
松伏・普通/情報ビジネスコース共通70:30/80:20500/400/30=930
常盤高校の看護科は県内公立で唯一。5年一貫の看護師養成課程を持つ学科で、卒業時に看護師国家試験の受験資格が得られる進路につながります。配点は学力検査500・調査書200・面接30と標準的ですが、進路が明確に定まっている受検生向けの学科です。志望動機の深さが問われます。

専門学科を選ぶときの4つの視点

① 「入りやすさ」で選ばない

専門学科は3年間その分野を学びます。興味がないまま入学すると、専門科目が負担になります。まず「その分野を学びたいか」を判断してください。

② 配点が普通科と違うことを利用する

興味がある前提で、配点は戦略になります。内申が高いなら深谷商業・鴻巣(540点)、羽生実業(500点)、進修館(450点)。理系が得意なら大宮科学技術(数理150点傾斜)。自分の強みが評価される学科を選ぶ意味は大きいです。

③ 相互第2志望を活用する

工業系・商業系の多くは全学科で相互第2志望が使えます。第1志望を人気学科に、第2志望を別学科に置くことで、合格可能性を広げられます。ただし羽生実業のようにグループ内限定の学校もあります。

④ 卒業後の進路を確認する

就職に強い学科、大学進学に対応した学科、資格取得に直結する学科と性格が異なります。説明会で卒業生の進路実績を必ず確認してください。→ 説明会のチェックポイント

関連する横断ガイド

よくある質問

専門学科は内申が重要ですか?

学科によります。深谷商業・鴻巣は540点と重く、大宮科学技術は180点と軽いです。

複数学科の学校で第2志望は使えますか?

工業系・商業系の多くで「全学科において相互に認める」とされています。羽生実業はグループ内限定です。

看護科がある公立高校は?

常盤高校です。県内公立で唯一の看護科です。

総合学科は面接が重いですか?

久喜北陽は第2次300点、滑川総合は150点など、面接の配点が大きい傾向があります。

本ページは埼玉県教育委員会公表の「令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における各高等学校の選抜実施内容(確定版)」の概要一覧をもとに、当サイトが抽出・整理した非公式のまとめです。転記の誤りがある可能性があり、また全校・全学科を網羅するものではありません。出願判断の際は必ず県教委の学校別PDFおよび各校の説明会でご確認ください。「北辰テスト」は北辰図書株式会社の商標です。当サイトは北辰図書株式会社および埼玉県教育委員会とは関係のない学習支援サイトです。