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【2027年度】埼玉県公立高校の「特色検査」実施校まとめ——実技検査がある学科と配点の全体像

更新日:|出典:埼玉県教育委員会「令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における各高等学校の選抜実施内容(確定版)」の概要一覧を当サイトが整理

2027年度入試で新たに導入された特色選抜では、一部の学科が「特色検査」を実施します。2027年度はこれが実技検査(体育系・芸術系)として設定されており、学科によっては合計点の半分近くを占めます。スポーツや芸術に取り組んできた受検生にとって、進路の選択肢を大きく広げる情報です。

この記事でわかること
  • 実技検査を実施する学科の一覧(体育系・芸術系)
  • 第1次と第2次で実技の配点がどう変わるか
  • 学力検査・調査書・面接との比重
  • 実技系学科を検討するときの考え方

特色検査とは

特色選抜において、各校が学科・コースの特色に応じて実施する検査です。県教委の資料では「実技(体育系)」「実技(芸術系)」と記載されており、学力検査・調査書・面接に加えて配点されます。

重要な前提:実技検査があっても学力検査(5教科500点)は全員が受けます。「実技だけで入れる」わけではありません。ただし配点上、実技の比重が非常に大きい学科があるため、実技の実力が合否に直結するのは事実です。

体育系の実技検査を実施する学科

学校・学科1次:2次第1次の配点
学検/調査書/面接/実技=合計
第2次の配点
大宮東・体育科60:40500/345/30/430=1305点500/345/60/905=1810点
ふじみ野・スポーツサイエンス科80:20500/225/60/450=1235点500/225/60/720=1505点
伊奈学園総合・スポーツ科学系70:30500/300/30/200=1030点500/300/30/400=1230点
川口市立・普通科スポーツ科学コース60:40500/180/30/290=1000点500/180/30/340=1050点

出典:県教委確定版「特色選抜のみで選抜を実施する学科・コース等の概要一覧」◎

大宮東の体育科は突出しています。第2次選抜では1810点満点のうち実技905点(50%)。学力検査500点の1.8倍です。第1次でも430点(1305点中約33%)。競技実績と実技の完成度が、合否のほぼ半分を決める設計と言えます。

ふじみ野のスポーツサイエンス科も第2次で720点(1505点中約48%)と同水準。「学力に不安があるが競技で結果を出してきた」受検生に、公立高校の中で明確な道が用意されているということです。

芸術系の実技検査を実施する学科

学校・学科1次:2次第1次の配点第2次の配点
松伏・音楽科80:20500/400/30/630=1560点500/300/60/450=1310点
大宮光陵・音楽科80:20500/450/60/500=1510点500/450/60/600=1610点
大宮光陵・書道科80:20500/450/60/400=1410点500/450/60/500=1510点
大宮光陵・美術科80:20500/300/60/300=1160点500/300/60/600=1460点
越生翔桜・美術表現科70:30500/300/60/300=1160点500/300/60/600=1460点
芸術総合・音楽科80:20500/315/30/300=1145点500/315/30/500=1345点
芸術総合・美術科80:20500/315/30/100=945点500/315/30/300=1145点
芸術総合・映像芸術科80:20500/315/30/100=945点500/315/30/200=1045点
芸術総合・舞台芸術科80:20500/315/30/100=945点500/315/30/200=1045点
伊奈学園総合・芸術学系70:30500/300/30/200=1030点500/300/30/400=1230点

出典:同上 ◎

松伏の音楽科は第1次で実技630点——1560点満点の約40%で、学力検査500点を上回ります。大宮光陵の音楽科も第2次で600点。音楽系は特に実技の比重が高い傾向です。

一方、芸術総合の美術科・映像芸術科・舞台芸術科は第1次の実技が100点と控えめ。同じ「芸術系」でも学科によって配点思想がまったく違います。

共通する設計思想——第2次で実技が跳ね上がる

体育系・芸術系を通じて、ほぼすべての学科で第2次選抜の実技配点が第1次より大きいことが分かります。

学科第1次第2次倍率
大宮東・体育科430点905点2.1倍
芸術総合・美術科100点300点3倍
大宮光陵・美術科300点600点2倍
越生翔桜・美術表現科300点600点2倍
伊奈学園総合(両系)200点400点2倍
芸術総合・音楽科300点500点1.7倍
ふじみ野・スポーツサイエンス科450点720点1.6倍
これが意味すること:第2次選抜は「第1次で決まらなかった受検生」を対象とします。そこで実技の配点を上げるのは、「学力検査で届かなかった受検生を、専門性で選ぶ」という設計。

つまり実技に自信がある受検生は、第1次で届かなくても第2次で逆転できる可能性が高い。競技や芸術に本気で取り組んできた受検生にとって、これは非常に重要な情報です。→ 第2次選抜で面接が跳ね上がる学校まとめ

実技系学科を検討するときの考え方

① 学力検査は全員が受ける

実技の比重が大きくても、学力検査500点は全学科共通です。実技で満点近くを取っても、学力検査が極端に低ければ届きません。5教科の基礎は必ず固めてください。

② 調査書も相応に重い

大宮光陵の音楽科・書道科は調査書450点、芸術総合は315点、大宮東の体育科は345点。内申を軽視できる学科ではありません。→ 調査書の学年比率まとめ

③ 第2志望が使える学科がある

県教委資料によると、次の学科は普通科等への第2志望が認められています。

  • 大宮光陵:美術科・音楽科・書道科 → 普通科への第2志望を認める
  • 大宮東:体育科 → 普通科への第2志望を認める
  • 越生翔桜:美術表現科 → 普通科への第2志望を認める
  • ふじみ野:スポーツサイエンス科 → 普通科への第2志望を認める
  • 松伏:音楽科 → 普通科(情報ビジネスコースを除く)への第2志望に準ずる志望を認める
  • 芸術総合:美術科・音楽科・映像芸術科・舞台芸術科の間で相互に第2志望に準ずる志望を認める
  • 伊奈学園総合:普通学系・スポーツ科学系・芸術学系(詳細は要項で確認)

川口市立のスポーツ科学コースは第2志望の対象外です。→ 相互第2志望まとめ

「一方向のみ」の第2志望に注意:大宮光陵・大宮東・越生翔桜・ふじみ野・松伏は「専門学科から普通科への第2志望」であり、逆方向(普通科から専門学科へ)は認められていません。専門学科を第1志望にする受検生のための救済ルートです。

④ 実技検査の内容は学校に確認する

県教委資料には「実技(体育系)」「実技(芸術系)」としか記載されていません。具体的な種目・課題・持参物は各校の募集要項や説明会で確認してください。実技系学科は説明会や体験入学で実際の課題に触れられることが多く、参加の価値が特に高い学科です。→ 説明会のチェックポイント

関連する横断ガイド

よくある質問

特色検査とは?

特色選抜で各校が実施する検査で、2027年度は実技検査(体育系・芸術系)として設定されています。

実技の配点が最も大きいのは?

大宮東の体育科で、第2次選抜では1810点中905点(50%)です。

実技だけで合格できますか?

できません。学力検査500点は全員が受けます。

実技の内容は公開されていますか?

県教委資料には種目まで記載されていません。各校の募集要項・説明会でご確認ください。

本ページは埼玉県教育委員会公表の「令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における各高等学校の選抜実施内容(確定版)」の概要一覧をもとに、当サイトが抽出・整理した非公式のまとめです。転記・計算の誤りがある可能性があり、また全校を網羅するものではありません。出願判断の際は必ず県教委の学校別PDFおよび各校の説明会でご確認ください。「北辰テスト」は北辰図書株式会社の商標です。当サイトは北辰図書株式会社および埼玉県教育委員会とは関係のない学習支援サイトです。