予想問題・数学

三平方の定理の予想問題5問——斜辺と比のミスを1問ずつ解説

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三平方の定理は中3で習う単元で、数学では平面図形だけでなく、座標平面上の距離や立体の長さを求める問題にも使われます(回ごとの範囲は → テスト範囲)。公式は a² + b² = c² の1つだけですが、どれが斜辺かの見分けや、特別な直角三角形の比、平方根の計算でミスが起きやすい単元です。斜辺を求める・ほかの辺を求める・特別な直角三角形・2点間の距離・直方体の対角線の5問にしぼり、1問ずつ解説しました。

この5問でおさえるポイント
  • 直角をはさむ2辺を a、b、斜辺を c とすると a² + b² = c²
  • 斜辺は直角の向かいのいちばん長い辺。最初にどれが斜辺か確かめる
  • 30°・60°・90° は 1 : √3 : 2、45°・45°・90° は 1 : 1 : √2
  • 2点間の距離は、x 方向と y 方向の差で直角三角形をつくる
  • 直方体の対角線² = 縦² + 横² + 高さ²

問題(まず自分で解いてみよう)

  1. 直角三角形で、直角をはさむ2辺の長さが 5cm と 12cm のとき、斜辺の長さを求めなさい。
  2. 直角三角形で、斜辺の長さが 9cm、ほかの1辺の長さが 6cm のとき、残りの辺の長さを求めなさい。
  3. 3つの角が 30°、60°、90° の直角三角形で、斜辺の長さが 10cm のとき、ほかの2辺の長さを求めなさい。
  4. 座標平面上の2点 A(−1, 2)、B(3, 5) の間の距離を求めなさい。
  5. 縦 3cm、横 4cm、高さ 12cm の直方体があります。この直方体の対角線の長さを求めなさい。

目安:1問3〜4分。解き終わったら、下の「答えと解説を見る」を開いて確かめましょう。

答えと解説

問題1

直角三角形で、直角をはさむ2辺の長さが 5cm と 12cm のとき、斜辺の長さを求めなさい。

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答え:斜辺は13cm

考え方:三平方の定理は、直角三角形の直角をはさむ2辺を a、b、斜辺を c とすると a² + b² = c² が成り立つ、というものです。斜辺は直角の向かいにあるいちばん長い辺です。

解き方:5² + 12² = c² → 25 + 144 = c² → c² = 169。c > 0 なので c = 13。斜辺は 13cm。

よくあるミス:① 5 + 12 = 17 のように、2乗せずにたしてしまうミス。② c² = 169 で止めて、169cm と答えるミス。最後に平方根をとります。

確かめ:13 は 5 や 12 より長く、斜辺がいちばん長いことと合います。また 13² は 169 で、5² と 12² の和の 169 と等しくなります。

問題2

直角三角形で、斜辺の長さが 9cm、ほかの1辺の長さが 6cm のとき、残りの辺の長さを求めなさい。

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答え:残りの辺は3√5cm

考え方:わかっているのが斜辺のときは、斜辺の2乗から、もう1辺の2乗を引きます。残りの辺を x とすると 6² + x² = 9² です。

解き方:x² = 9² − 6² = 81 − 36 = 45。x > 0 なので x = √45 = 3√5。残りの辺は 3√5cm。

よくあるミス:① 9 を斜辺だと見落として 6² + 9² = 117 とし、√117 としてしまうミス。どれが斜辺かを最初に確かめます。② √45 を a√b の形に直さずに答えるミス。√45 = √(3² × 5) = 3√5 です。

確かめ:(3√5)² は 9 × 5 で 45。これに 6² の 36 をたすと 81 になり、9² と等しくなります。3√5 はおよそ 6.7 で、斜辺の 9 より短いことも合っています。

問題3

3つの角が 30°、60°、90° の直角三角形で、斜辺の長さが 10cm のとき、ほかの2辺の長さを求めなさい。

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答え:短い辺は5cm、長い辺は5√3cm

考え方:30°、60°、90° の直角三角形の3辺の比は 1 : √3 : 2(短い辺 : 長い辺 : 斜辺)です。いちばん短い辺は 30° の角の向かいの辺です。

解き方:斜辺 10 が比の 2 にあたるので、比の 1 は 5。短い辺は 5cm、長い辺は 5 × √3 で 5√3cm。

よくあるミス:① 比を 1 : 2 : √3 の順で覚えてしまい、斜辺を 5√3 側にするミス。いちばん長い斜辺が 2 です(√3 はおよそ 1.73 なので 2 より小さい)。② 45°、45°、90° の比(1 : 1 : √2)と混同するミス。

確かめ:5² は 25、(5√3)² は 75 で、たすと 100。これは斜辺 10 の2乗と等しく、三平方の定理が成り立っています。

問題4

座標平面上の2点 A(−1, 2)、B(3, 5) の間の距離を求めなさい。

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答え:5

考え方:2点を結ぶ線分を斜辺とし、x 方向と y 方向の差を2辺とする直角三角形をつくって、三平方の定理を使います。

解き方:x 座標の差は 3 − (−1) = 4、y 座標の差は 5 − 2 = 3。AB² = 4² + 3² = 16 + 9 = 25。AB > 0 なので AB = 5。

よくあるミス:① x 座標の差を 3 − 1 = 2 としてしまう符号ミス。3 − (−1) = 4 です。② 差を2乗せずに 4 + 3 = 7 としてしまうミス。

確かめ:方眼に点をとると、A から右へ4、上へ3 進むと B に着きます。辺の長さが 3、4 の直角三角形の斜辺なので、5 になります。

問題5

縦 3cm、横 4cm、高さ 12cm の直方体があります。この直方体の対角線の長さを求めなさい。

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答え:対角線は13cm

考え方:直方体の対角線は、まず底面の対角線を求め、それと高さを2辺とする直角三角形で三平方の定理をもう一度使います。まとめると、対角線² = 縦² + 横² + 高さ² です。

解き方:底面の対角線の2乗は 3² + 4² = 25(長さは 5cm)。対角線の2乗は 25 + 12² = 25 + 144 = 169。対角線は 13cm。

よくあるミス:① 底面の対角線 5cm を答えにしてしまうミス。聞かれているのは立体の対角線です。② 3² + 4² + 12² の計算で、12² を 24 としてしまうミス。12² は 144 です。

確かめ:対角線の2乗 169 は、縦・横・高さそれぞれの2乗の 9、16、144 をたしたものと等しくなっています。13 は立体のどの辺よりも長く、対角線として自然な長さです。

三平方の定理の使い方の表

場面使う式気をつけることこの記事の問題
斜辺を求めるc² = a² + b²2乗してからたす問題1
斜辺以外の辺を求めるb² = c² − a²斜辺の2乗から引く問題2
特別な直角三角形1 : √3 : 2、1 : 1 : √2斜辺は比のいちばん大きい数問題3
2点間の距離(x の差)² + (y の差)²負の座標の引き算問題4
直方体の対角線縦² + 横² + 高さ²底面の対角線で止めない問題5

迷ったときの手順

  1. 図をかき、直角の位置と斜辺を確かめる
  2. わからない辺を x として、a² + b² = c² の式を立てる
  3. x² の値を求め、長さは正なので正の平方根をとる
  4. 答えを a√b の形にし、斜辺がいちばん長いかで確かめる

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よくある質問

三平方の定理で、どの辺が斜辺かはどう見分けますか?

直角の向かい側にある辺が斜辺で、直角三角形の中でいちばん長い辺です。式は(直角をはさむ2辺の2乗の和)=(斜辺の2乗)になります。

30°・60°・90° の直角三角形の辺の比は?

短い辺 : 長い辺 : 斜辺 = 1 : √3 : 2 です。いちばん短い辺は 30° の角の向かいの辺で、斜辺はその2倍になります。

座標平面上の2点間の距離はどう求めますか?

2点の x 座標の差と y 座標の差を2辺とする直角三角形を考え、(x の差)² + (y の差)² の平方根を求めます。

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