空間図形(体積・表面積)の予想問題5問——公式の取りちがえを1問ずつ解説
空間図形(体積・表面積)は中1で習う単元で、入試や北辰テストの図形問題の土台になります(回ごとの範囲は → テスト範囲)。公式の数は多くないのに、1/3 のかけ忘れ・展開図のおうぎ形・回転体の半径と高さの取りちがえで点を落としやすいところです。全国の中学生がつまずきやすいポイントを、図がなくても解ける5問にしぼり、1問ずつ「なぜそのミスが起きるか」まで解説しました。
- 柱体は「底面積 × 高さ」、錐体はその 1/3
- 円柱の表面積は底面2つ + 側面(横の長さ=円周)
- 円錐の側面のおうぎ形は、半径=母線、中心角=360° × 半径 ÷ 母線
- 球は 体積 4/3πr³、表面積 4πr²
- 回転体は「軸 → 高さ、まわる辺 → 半径」
問題(まず自分で解いてみよう)
- 底面の半径が 3cm、高さが 5cm の円柱があります。この円柱の体積と表面積を求めなさい。(円周率は π とする)
- 底面の半径が 6cm、高さが 5cm の円錐の体積を求めなさい。(円周率は π とする)
- 母線の長さが 5cm、底面の半径が 3cm の円錐があります。この円錐の展開図で、側面のおうぎ形の中心角と、円錐の表面積を求めなさい。(円周率は π とする)
- 半径 3cm の球の体積と表面積を求めなさい。(円周率は π とする)
- 直角をはさむ2辺が 3cm と 4cm の直角三角形があります。(1) 長さ 4cm の辺を軸として1回転させてできる立体の体積、(2) 長さ 3cm の辺を軸として1回転させてできる立体の体積をそれぞれ求めなさい。(円周率は π とする)
目安:問題1・2・4は1問1〜2分、問題3・5は1問3分。解き終わったら、下の「答えと解説を見る」を開いて確かめましょう。
答えと解説
問題1
底面の半径が 3cm、高さが 5cm の円柱があります。この円柱の体積と表面積を求めなさい。(円周率は π とする)
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答え:体積 45π cm³、表面積 48π cm²
考え方:体積は「底面積 × 高さ」。表面積は「底面積 × 2 + 側面積」で、側面は広げると長方形になります。長方形の横の長さは、底面の円周と同じです。
解き方:底面積 = π × 3² = 9π。体積 = 9π × 5 = 45π cm³。側面積 = 円周 × 高さ = (2π × 3) × 5 = 30π。表面積 = 9π × 2 + 30π = 48π cm²。
よくあるミス:① 底面を1つしか足さず 9π + 30π = 39π としてしまうミス。円柱には上と下の2つの底面があります。② 側面積を「半径 × 高さ」や「π × 半径² × 高さ」と混同するミス。側面の長方形の横は円周(2πr)だと、展開図を思い浮かべて確かめましょう。
確かめ:単位も確認します。体積は cm³(3乗)、表面積は cm²(2乗)。答えの単位が逆になっていないかも見ましょう。
問題2
底面の半径が 6cm、高さが 5cm の円錐の体積を求めなさい。(円周率は π とする)
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答え:60π cm³
考え方:錐体(円錐・角錐)の体積は「底面積 × 高さ × 1/3」です。同じ底面と高さの柱体の体積のちょうど 1/3 になります。
解き方:底面積 = π × 6² = 36π。体積 = 36π × 5 × 1/3 = 60π cm³。
よくあるミス:1/3 をかけ忘れて 180π cm³ としてしまうミスです。柱体と錐体の公式を同じものだと思っていると起きます。「とがっている立体(錐)は 1/3」と、形と公式をセットで覚えましょう。
確かめ:同じ底面・高さの円柱なら 180π cm³。円錐はその 1/3 なので 60π cm³ で、合っています。
問題3
母線の長さが 5cm、底面の半径が 3cm の円錐があります。この円錐の展開図で、側面のおうぎ形の中心角と、円錐の表面積を求めなさい。(円周率は π とする)
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答え:中心角 216°、表面積 24π cm²
考え方:側面のおうぎ形は、半径が母線(5cm)、弧の長さが底面の円周と等しくなります。中心角 = 360° × 底面の半径 ÷ 母線 で求められます。
解き方:中心角 = 360° × 3/5 = 216°。側面積 = π × 5² × 216/360 = 15π(または π × 母線 × 半径 = π × 5 × 3 = 15π)。底面積 = π × 3² = 9π。表面積 = 15π + 9π = 24π cm²。
よくあるミス:① おうぎ形の半径を底面の半径(3cm)にしてしまうミス。側面のおうぎ形の半径は母線です。② 中心角を 360° × 5/3 と逆にしてしまうミス。中心角は必ず 360° より小さくなるので、分数が 1 より大きくなったら逆だと気づけます。
確かめ:おうぎ形の弧の長さ 2π × 5 × 216/360 = 6π と、底面の円周 2π × 3 = 6π が等しくなっています。
問題4
半径 3cm の球の体積と表面積を求めなさい。(円周率は π とする)
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答え:体積 36π cm³、表面積 36π cm²
考え方:球の体積は 4/3 πr³、表面積は 4πr² です。
解き方:体積 = 4/3 × π × 3³ = 4/3 × 27π = 36π cm³。表面積 = 4 × π × 3² = 36π cm²。
よくあるミス:① 体積と表面積の公式を取りちがえるミス(3乗と2乗が逆)。体積は「長さ × 長さ × 長さ」なので3乗、面積は2乗と、単位(cm³ と cm²)から思い出せます。② 3³ を 9 と計算してしまうミス。3³ = 27 です。
確かめ:半径 3cm のときはたまたま体積と表面積の数字が同じ 36π になりますが、単位はちがいます。半径が変わると数字もずれるので、公式で毎回計算しましょう。
問題5
直角をはさむ2辺が 3cm と 4cm の直角三角形があります。(1) 長さ 4cm の辺を軸として1回転させてできる立体の体積、(2) 長さ 3cm の辺を軸として1回転させてできる立体の体積をそれぞれ求めなさい。(円周率は π とする)
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答え:(1) 12π cm³ (2) 16π cm³
考え方:直角三角形を、直角をはさむ辺を軸に回転させると円錐になります。軸にした辺が高さ、もう一方の辺が底面の半径です。
解き方:(1) 高さ 4cm、半径 3cm の円錐 → 1/3 × π × 3² × 4 = 12π cm³。(2) 高さ 3cm、半径 4cm の円錐 → 1/3 × π × 4² × 3 = 16π cm³。
よくあるミス:軸にした辺を半径にしてしまい、(1) と (2) の答えを入れかえてしまうミスです。軸は回転の「芯」なので動きません。動かない軸 → 高さ、まわる辺 → 半径と、回転のようすを想像してから式を立てましょう。
確かめ:同じ三角形でも、軸の選び方で体積が変わります。半径は2乗で効くので、長い辺(4cm)を半径にした (2) のほうが大きくなるのが自然です。
体積・表面積の公式の表
| 立体 | 体積 | 表面積 | この記事の問題 |
|---|---|---|---|
| 角柱・円柱 | 底面積 × 高さ | 底面積 × 2 + 側面積 | 問題1 |
| 角錐・円錐 | 底面積 × 高さ × 1/3 | 底面積 + 側面積 | 問題2・3・5 |
| 円錐の側面積 | ― | π × 母線 × 底面の半径 | 問題3 |
| 球 | 4/3 πr³ | 4πr² | 問題4 |
迷ったときの手順
- 立体が「柱」か「錐」か「球」かを決める(錐なら 1/3 を先に書いておく)
- 底面の形と、底面の半径・高さ・母線がどの長さかを確かめる
- 表面積は展開図を思い浮かべ、面を1枚ずつ数えて足す
- 最後に単位(体積は cm³、面積は cm²)を確かめる
あわせて読みたい
- ほかの単元の予想問題(5問・解説つき) → 単元別予想問題の一覧
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- 5教科の予想問題(PDF) → 北辰テスト 予想問題
- 数学全体の勉強法 → 北辰テスト数学の勉強法
よくある質問
円錐の体積はなぜ 1/3 をかけるのですか?
同じ底面・同じ高さの円柱と比べると、円錐の体積はちょうど 1/3 になるからです。角錐と角柱の関係も同じです。
円錐の側面のおうぎ形の中心角はどう求めますか?
おうぎ形の弧の長さは底面の円周と等しいので、中心角 = 360° × 底面の半径 ÷ 母線 で求められます。
回転体の問題で半径と高さをどう決めますか?
回転の軸にした辺が高さ、軸に垂直なもう一方の辺が底面の半径になります。軸は動かない、と考えると取りちがえを防げます。
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