平方根の予想問題5問——根号の計算ミスを1問ずつ解説
平方根は中3で習う単元で、数学の計算問題や二次方程式・三平方の定理でもよく使う基本の単元です(回ごとの範囲は → テスト範囲)。根号の中を簡単にする、同じ根号にそろえてたす、分母を有理化する、という決まった手順を守れば確実に点が取れますが、「根号の中どうしをたす」などのミスも起きやすい単元です。a√b の形・たし算ひき算・有理化・展開・自然数になる条件の5問にしぼり、1問ずつ解説しました。
- √(a²b) = a√b。根号の中はできるだけ小さい自然数にする
- たし算・ひき算は、根号の中を同じ数にそろえてからまとめる
- √a + √b は √(a + b) ではない
- 分母の有理化は、分母と分子に同じ根号をかける
- √(●) が自然数になる条件は、● が自然数の2乗になること
問題(まず自分で解いてみよう)
- √48 を a√b の形に表しなさい。
- √12 + √75 − √27 を計算しなさい。
- 6/√2 の分母を有理化しなさい。
- (√3 + 2)(√3 − 5) を計算しなさい。
- √(54n) が自然数になるような、もっとも小さい自然数 n を求めなさい。
目安:1問3〜4分。解き終わったら、下の「答えと解説を見る」を開いて確かめましょう。
答えと解説
問題1
√48 を a√b の形に表しなさい。
答えと解説を見る
答え:4√3
考え方:根号の中を素因数分解し、同じ数が2つそろったら1つにして根号の外に出します。√(a²b) = a√b です。
解き方:48 = 2 × 2 × 2 × 2 × 3 = 4² × 3。よって √48 = √(4² × 3) = 4√3。
よくあるミス:① 48 = 4 × 12 と考えて 2√12 で止めてしまうミス。√12 はさらに 2√3 にできるので、根号の中をできるだけ小さい自然数にします。② 外に出した数をかけ忘れて、2 × 2√3 を 2√3 と書くミス。
確かめ:4√3 を2乗すると 4² × 3 で 48 になり、√48 と同じ数だとわかります。
問題2
√12 + √75 − √27 を計算しなさい。
答えと解説を見る
答え:4√3
考え方:根号をふくむ式のたし算・ひき算は、根号の中を同じ数にそろえてから、文字式の同類項と同じようにまとめます。
解き方:√12 = 2√3、√75 = 5√3、√27 = 3√3。よって 2√3 + 5√3 − 3√3 = (2 + 5 − 3)√3 = 4√3。
よくあるミス:① √12 + √75 を √87 のように、根号の中どうしをたしてしまうミス。√a + √b は √(a + b) ではありません。② 根号の中をそろえずに「計算できない」とあきらめるミス。まず a√b の形に直します。
確かめ:近似値で確かめると、√12 はおよそ 3.46、√75 はおよそ 8.66、√27 はおよそ 5.20 で、3.46 + 8.66 − 5.20 はおよそ 6.92。4√3 もおよそ 6.93 で、ほぼ同じです。
問題3
6/√2 の分母を有理化しなさい。
答えと解説を見る
答え:3√2
考え方:分母に根号があるときは、分母と分子に同じ根号(√2)をかけて、分母を根号のない数にします。
解き方:6/√2 = (6 × √2)/(√2 × √2) = 6√2/2 = 3√2。
よくあるミス:① 分母にだけ √2 をかけて、分子にかけ忘れるミス。分母と分子に同じものをかけないと、値が変わってしまいます。② 6√2/2 の約分を忘れて、そのまま答えるミス。
確かめ:3√2 × √2 は 3 × 2 で 6 になるので、3√2 = 6/√2 であることがわかります。
問題4
(√3 + 2)(√3 − 5) を計算しなさい。
答えと解説を見る
答え:−7 − 3√3
考え方:√3 を1つの文字 x のように考えて、乗法公式 (x + a)(x + b) = x² + (a + b)x + ab を使います。
解き方:(√3)² + (2 − 5)√3 + 2 × (−5) = 3 − 3√3 − 10 = −7 − 3√3。
よくあるミス:① (√3)² を √9 のまま残したり、9 にしてしまうミス。(√3)² = 3 です。② 最後に 3 と −10 をまとめ忘れるミス。根号のない数どうし、根号のある項どうしをそれぞれまとめます。③ −7 と −3√3 をまとめて −10√3 としてしまうミス。根号のある項とない項はまとめられません。
確かめ:分配法則で一つずつかけると、3 − 5√3 + 2√3 − 10 で、まとめると −7 − 3√3 になり同じです。
問題5
√(54n) が自然数になるような、もっとも小さい自然数 n を求めなさい。
答えと解説を見る
答え:6
考え方:√(54n) が自然数になるのは、54n がある自然数の2乗になるときです。54 を素因数分解して、2乗になるのに足りない素因数をかけます。
解き方:54 = 2 × 3³ = 2 × 3² × 3。2乗にするには 2 と 3 がもう1つずつ必要なので、n = 2 × 3 = 6。
よくあるミス:① 素因数分解をせずに、54 に近い2乗の数(64 など)から考えて答えをまちがえるミス。② 3³ の3つの 3 のうち、余る1つを見落として n = 2 としてしまうミス。素因数を2つずつの組に分けて、余ったものをかけます。
確かめ:n = 6 のとき 54n は 324 で、324 は 18 の2乗なので √324 は 18 という自然数になります。n が 1〜5 のときは、54n はどれも自然数の2乗になりません。
平方根の計算のきまりの表
| 計算 | きまり | 例 | この記事の問題 |
|---|---|---|---|
| 根号の外に出す | √(a²b) = a√b | √48 → 4√3 | 問題1 |
| たし算・ひき算 | 根号の中をそろえてまとめる | 2√3 + 5√3 → 7√3 | 問題2 |
| 分母の有理化 | 分母と分子に √a をかける | 6/√2 → 3√2 | 問題3 |
| かけ算・展開 | (√a)² = a、乗法公式を使う | (√3)² → 3 | 問題4 |
| 自然数になる条件 | 根号の中を自然数の2乗にする | √(54n) → n は 6 | 問題5 |
迷ったときの手順
- 根号の中を素因数分解して、a√b の形に直す
- 分母に根号があれば有理化する
- 根号の中が同じ項どうし、根号のない数どうしをまとめる
- 2乗したり近似値を使ったりして、答えを確かめる
あわせて読みたい
- ほかの単元の予想問題(5問・解説つき) → 単元別予想問題の一覧
- 展開の公式を復習する → 多項式の展開と因数分解の予想問題
- 平方根を使って解く → 二次方程式の予想問題
- 回ごとの出題範囲 → 北辰テストのテスト範囲
- 5教科の予想問題(PDF) → 北辰テスト 予想問題
- 数学全体の勉強法 → 北辰テスト数学の勉強法
よくある質問
√12 + √75 のような計算はどうすればいいですか?
それぞれを a√b の形に直して、根号の中を同じ数にそろえます。√12 = 2√3、√75 = 5√3 なので、2√3 + 5√3 = 7√3 のようにまとめます。
分母の有理化はなぜ必要ですか?
分母に根号がない形にそろえると、計算や大小の比べ方がしやすくなるからです。答えは分母を有理化した形で書くのがふつうです。
√(●n) が自然数になる n はどう求めますか?
● を素因数分解し、すべての素因数が2つずつの組になるように、足りない素因数をかけたものがもっとも小さい n です。
問題はすべて当サイトのオリジナルです。答えは計算で検算済みです。「北辰テスト」は北辰図書株式会社の商標です。当サイトは北辰図書株式会社・埼玉県教育委員会・各高等学校とは関係のない非公式の学習支援サイトです。
