関数 y=ax² の予想問題5問——変域と変化の割合のミスを1問ずつ解説
関数 y = ax² は中3で習う単元で、数学では式を求める問題、変域、変化の割合、放物線と直線の交点、文章題などで問われます(回ごとの範囲は → テスト範囲)。一次関数と似た問題でも、変域や変化の割合の考え方がちがうところでミスが起きやすい単元です。式・変域・変化の割合・交点・文章題の5問にしぼり、まちがえやすいところを1問ずつ解説しました。
- 「y は x の2乗に比例」なら y = ax²。負の数はかっこをつけて代入する
- x の変域が 0 をふくむとき、y の最小値(または最大値)は 0
- 変化の割合は一定ではない。x の範囲ごとに計算する
- 放物線と直線の交点は、連立して二次方程式を解く
- 文章題では、解が問題に合うか(負の数など)を確かめる
問題(まず自分で解いてみよう)
- y は x の2乗に比例し、x = 3 のとき y = 18 です。x = −2 のときの y の値を求めなさい。
- 関数 y = x² について、x の変域が −3 ≦ x ≦ 1 のとき、y の変域を求めなさい。
- 関数 y = 2x² について、x の値が 1 から 4 まで増加するときの変化の割合を求めなさい。
- 放物線 y = x² と直線 y = x + 6 の交点の座標をすべて求めなさい。
- 物を静かに落とすとき、落ち始めてから x 秒間に落ちる距離を y m とすると、y = 5x² の関係があるものとします。落ち始めてから80m落ちるのは何秒後ですか。
目安:1問3〜4分。解き終わったら、下の「答えと解説を見る」を開いて確かめましょう。
答えと解説
問題1
y は x の2乗に比例し、x = 3 のとき y = 18 です。x = −2 のときの y の値を求めなさい。
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答え:y = 8
考え方:「y は x の2乗に比例する」ので、式は y = ax² とおけます。まず1組の x、y の値から比例定数 a を求めます。
解き方:18 = a × 3² → 18 = 9a → a = 2。式は y = 2x²。x = −2 を代入して y = 2 × (−2)² = 2 × 4 = 8。
よくあるミス:① (−2)² を −4 としてしまう符号ミス。負の数を2乗すると正の数になります。かっこをつけて代入しましょう。② 「比例」だけを見て y = ax とおき、a = 6 としてしまうミス。「2乗に比例」なので y = ax² です。
確かめ:y = 2x² に x = 3 を入れると 2 × 9 で 18 になり、問題の条件に合います。x = 2 のときも x = −2 のときも y は 8 で、グラフが y 軸について対称なことも確かめられます。
問題2
関数 y = x² について、x の変域が −3 ≦ x ≦ 1 のとき、y の変域を求めなさい。
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答え:0 ≦ y ≦ 9
考え方:y = ax² のグラフは原点を通る放物線です。x の変域が 0 をふくむとき、y の最小値(a > 0 のとき)は x = 0 のときの 0 になります。グラフをかいて考えましょう。
解き方:x = −3 のとき y = 9、x = 0 のとき y = 0、x = 1 のとき y = 1。いちばん大きいのは 9、いちばん小さいのは 0 なので、0 ≦ y ≦ 9。
よくあるミス:① 両はしの値だけを代入して 1 ≦ y ≦ 9 と答えてしまうミス。x = 0 が変域にふくまれているので、y はいったん 0 まで下がります。② x = −3 のとき y = −9 としてしまう符号ミス。
確かめ:グラフで x が −3 から 0 に動くと y は 9 から 0 に減り、0 から 1 に動くと y は 0 から 1 に増えます。y がとる値は 0 から 9 までで、答えと合います。
問題3
関数 y = 2x² について、x の値が 1 から 4 まで増加するときの変化の割合を求めなさい。
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答え:10
考え方:変化の割合 = (y の増加量)÷(x の増加量)です。一次関数とちがい、y = ax² の変化の割合は一定ではないので、毎回計算します。
解き方:x = 1 のとき y = 2、x = 4 のとき y = 32。y の増加量は 32 − 2 = 30、x の増加量は 4 − 1 = 3。変化の割合は 30 ÷ 3 = 10。
よくあるミス:① 一次関数と同じように考えて、比例定数の 2 を答えてしまうミス。y = ax² では、変化の割合は x の範囲によって変わります。② y の増加量だけを求めて 30 と答えるミス。最後に x の増加量でわります。
確かめ:y = ax² で x が p から q まで増加するときの変化の割合は a(p + q) で求められます。2 × (1 + 4) で 10 になり、同じ答えです。
問題4
放物線 y = x² と直線 y = x + 6 の交点の座標をすべて求めなさい。
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答え:(−2, 4) と (3, 9)
考え方:交点は両方のグラフの上にある点なので、2つの式を連立させます。y を消すと x² = x + 6 という二次方程式になります。
解き方:x² − x − 6 = 0 → (x − 3)(x + 2) = 0 → x = 3、−2。x = 3 のとき y = 9、x = −2 のとき y = 4。交点は (−2, 4) と (3, 9)。
よくあるミス:① x の値だけを答えて、y を求め忘れるミス。② 交点が2つあるのに、正の解の (3, 9) だけを答えてしまうミス。放物線と直線は2点で交わることが多いので、解を両方使います。③ 因数分解の符号ミスで (x + 3)(x − 2) としてしまうミス。
確かめ:(−2, 4) を y = x + 6 に入れると −2 + 6 で 4、(3, 9) を入れると 3 + 6 で 9 になり、どちらも直線の上にもあります。
問題5
物を静かに落とすとき、落ち始めてから x 秒間に落ちる距離を y m とすると、y = 5x² の関係があるものとします。落ち始めてから80m落ちるのは何秒後ですか。
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答え:4秒後
考え方:y = 80 を式に代入して、x についての方程式を解きます。時間 x は 0 以上なので、負の解は答えにしません。
解き方:80 = 5x² → x² = 16 → x = ±4。x ≧ 0 なので x = 4。4秒後。
よくあるミス:① x² = 16 から x = ±4 を出して、そのまま −4 秒もふくめて答えるミス。文章題では、解が問題に合うかを確かめます。② 80 ÷ 5 = 16 で止めて「16秒後」と答えるミス。16 は x² の値なので、平方根をとります。
確かめ:x = 4 を y = 5x² に入れると、4² は 16 で、その5倍は 80 になり、問題の条件に合います。
一次関数と y = ax² のちがいの表
| くらべること | 一次関数 y = ax + b | 関数 y = ax² | この記事の問題 |
|---|---|---|---|
| グラフ | 直線 | 原点を通る放物線(y 軸について対称) | 問題1・2 |
| 変化の割合 | いつも一定で a | 一定ではない(x の範囲で変わる) | 問題3 |
| y の変域 | 両はしの値で決まる | x = 0 をふくむかに注意 | 問題2 |
| 交点の求め方 | 連立方程式(一次) | 連立して二次方程式 | 問題4 |
迷ったときの手順
- y = ax² とおき、わかっている x、y を代入して a を求める
- 変域の問題は、かならずグラフの形をかいて x = 0 をふくむか見る
- 変化の割合は(y の増加量)÷(x の増加量)で毎回計算する
- 文章題や交点は、出た解が問題に合うか、もとの式に入れて確かめる
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- 数学全体の勉強法 → 北辰テスト数学の勉強法
よくある質問
y = ax² の y の変域はどう求めますか?
x の変域の両はしの値を代入するだけでなく、x = 0 が変域にふくまれるかを確かめます。ふくまれるときは、a が正なら y の最小値が 0、a が負なら最大値が 0 になります。
y = ax² の変化の割合は一定ですか?
一定ではありません。x の範囲によって変わるので、(y の増加量)÷(x の増加量)で毎回求めます。x が p から q まで増加するときは a(p + q) でも求められます。
放物線と直線の交点はどう求めますか?
2つの式から y を消して二次方程式をつくり、x を求めます。その x をどちらかの式に代入して y を求め、交点の座標を答えます。
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