国語 漢字の読み書きの予想問題5問——同音異義語と送り仮名のミスを1問ずつ解説
漢字の読み書きは、国語で毎日の積み重ねが点に直結する分野です。同音異義語・同訓異字・形の似た字・特別な読み方・送り仮名で書きまちがえやすい字を5問にしぼり、なぜまちがえるのかと、正しい字を選ぶための考え方を1問ずつ解説しました(入試での漢字の出題形式については → 学力検査の変更点)。
- 同音異義語は前後の言葉から意味を決める(対象・対照・対称)
- 同訓異字は「何をはかるか」で決める(測る・量る・計る・図る)
- 形の似た字は部首の意味で覚える(成績の糸へん・面積の禾へん)
- 特別な読み方は、同じ読みの熟語と結びつける(会釈と会得)
- 送り仮名は活用させて、変わる部分から送る(短い・確かめる・静かだ)
問題(まず自分で解いてみよう)
- 次の(1)〜(3)の文の、カタカナの部分を漢字に直しなさい。
(1)中学生をタイショウにしたアンケートを行う。
(2)姉と妹は、性格がタイショウ的だ。
(3)この図形は、左右タイショウになっている。 - 次の(1)〜(4)の文の、「はかる」にあてはまる漢字を書きなさい。
(1)池の深さを【はかる】。
(2)体重を【はかる】。
(3)百メートル走のタイムを【はかる】。
(4)問題の解決を【はかる】。 - 次の(1)(2)のカタカナを漢字に直しなさい。また、2つの漢字の部首のちがいを説明しなさい。
(1)テストのセイセキが上がった。
(2)長方形のメンセキを求める。 - 次の(1)〜(4)の漢字の読みを、ひらがなで書きなさい。
(1)会釈
(2)境内
(3)委ねる
(4)著しい - 次の(1)〜(4)の言葉を、漢字と送り仮名で書きなさい。
(1)たしかめる
(2)めずらしい
(3)しずかだ
(4)みじかい
目安:1問1〜2分。解き終わったら、下の「答えと解説を見る」を開いて確かめましょう。
答えと解説
問題1
次の(1)〜(3)の文の、カタカナの部分を漢字に直しなさい。
(1)中学生をタイショウにしたアンケートを行う。
(2)姉と妹は、性格がタイショウ的だ。
(3)この図形は、左右タイショウになっている。
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答え:(1)は対象、(2)は対照、(3)は対称です
考え方:読みが同じで意味がちがう言葉を同音異義語といいます。前後の言葉から、その文での意味を考えて漢字を選びます。
解き方:(1)はたらきかける相手や目標なので対象です。(2)は2つのものを比べて、ちがいがはっきりしているという意味なので対照です(対照的)。(3)は図形などが、ある線や点をはさんでつり合っているという意味なので対称です(左右対称・線対称)。
よくあるミス:① 「対照的」を「対象的」と書くミス。比べてちがいが目立つときは「照らし合わせる」の照を使います。② 「左右対称」を「左右対照」と書くミス。つり合いの意味なのは称で、数学の「線対称・点対称」と同じ字です。
確かめ:(1)は「対象者」、(2)は「対照表」、(3)は「線対称」のように、ほかの言葉に置きかえても意味が通るかで確かめられます。
問題2
次の(1)〜(4)の文の、「はかる」にあてはまる漢字を書きなさい。
(1)池の深さを【はかる】。
(2)体重を【はかる】。
(3)百メートル走のタイムを【はかる】。
(4)問題の解決を【はかる】。
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答え:(1)は測る、(2)は量る、(3)は計る、(4)は図るです
考え方:訓読みが同じで、意味によって漢字を使い分ける字を同訓異字といいます。「はかる」は、何をはかるのかで漢字が決まります。
解き方:(1)長さ・深さ・広さなどは測るです。(2)重さ・かさ(容積)は量るです。(3)時間や数は計るです。(4)くわだてる・実現しようと努めるという意味では図るを使います。
よくあるミス:① 体重を「計る」と書くミス。重さをはかるときは量るです。② 「解決をはかる」を「計る」と書くミス。数や時間をはかるのではなく、実現しようとする意味なので図るです。
確かめ:(1)は「測量」、(2)は「重量」、(3)は「時計」、(4)は「意図」のように、その意味をもつ熟語を思い出すと、字の選び方が合っているか確かめられます。
問題3
次の(1)(2)のカタカナを漢字に直しなさい。また、2つの漢字の部首のちがいを説明しなさい。
(1)テストのセイセキが上がった。
(2)長方形のメンセキを求める。
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答え:(1)は成績、(2)は面積です。成績の績は糸へん、面積の積は禾へん(のぎへん)です
考え方:形が似ていて、部首だけがちがう漢字は書きまちがえやすい字です。部首の意味と結びつけて覚えます。
解き方:(1)は成績で、「績」は糸へんです。糸をつむいで仕事を積み上げることから、成果や手がらの意味をもちます(功績・業績)。(2)は面積で、「積」は禾へんです。刈り取った稲を積み重ねることから、つみ重ねる・広さや量の意味をもちます(体積・積極的)。
よくあるミス:① 「成績」を「成積」と書くミス。成果の意味なのは糸へんの績です。② 「面積」を「面績」と書くミス。広さや量を表すのは禾へんの積です。
確かめ:「功績・業績」は手がらや成果、「体積・容積」は大きさや量を表します。同じ字を使う熟語の意味をそろえると、へんの選び方が合っていることがわかります。
問題4
次の(1)〜(4)の漢字の読みを、ひらがなで書きなさい。
(1)会釈
(2)境内
(3)委ねる
(4)著しい
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答え:(1)はえしゃく、(2)はけいだい、(3)はゆだねる、(4)はいちじるしいです
考え方:ふだん目にする漢字でも、熟語の中では特別な読み方をするものがあります。熟語ごとに読みを覚えておきます。
解き方:(1)会釈はえしゃくで、軽く頭を下げてあいさつすることです。(2)境内はけいだいで、神社や寺の敷地の中のことです。(3)委ねるはゆだねるで、ほかの人にまかせることです。(4)著しいはいちじるしいで、はっきりと目立つようすを表します。
よくあるミス:① 会釈を「かいしゃく」と読むミス。「会」をここではえと読みます(会得も「えとく」)。② 境内を「きょうない」と読むミス。「境」をここではけいと読みます。
確かめ:会釈の「会(え)」は会得と同じ読み方です。同じ読み方をする熟語が思い出せるかで、読みが正しいか確かめられます。
問題5
次の(1)〜(4)の言葉を、漢字と送り仮名で書きなさい。
(1)たしかめる
(2)めずらしい
(3)しずかだ
(4)みじかい
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答え:(1)は確かめる、(2)は珍しい、(3)は静かだ、(4)は短いです
考え方:送り仮名は、活用する言葉では活用語尾を送るのが基本です。ただし、もとになる言葉をふくむ語や、形容詞・形容動詞には決まった送り方があります。
解き方:(1)「たしかめる」は「確かだ」をふくむ言葉なので、確かめると送ります。(2)「めずらしい」のように「しい」で終わる形容詞は「し」から送り、珍しいと書きます。(3)「しずかだ」のように「か」をふくむ形容動詞は、その「か」から送り、静かだと書きます。(4)「みじかい」は活用語尾の「い」だけを送り、短いと書きます。
よくあるミス:① 「短い」を「短かい」と書くミス。「短かった」「短くて」と活用させると、変わるのは「い」の部分だけです。② 「確かめる」を「確める」と書くミス。もとの「確か」の形を残して送ります。
確かめ:「短い・短かった・短くて」と活用させると、「短」のあとの形はそれぞれちがい、「か」は「短かった」などの一部の形にしか出てきません。だから「か」は送り仮名に入れないことがわかります。
漢字のまとめ表
| 種類 | 例 | 見分け方 | この記事の問題 |
|---|---|---|---|
| 同音異義語 | 対象・対照・対称 | 前後の言葉から意味を考え、熟語に置きかえる | 問題1 |
| 同訓異字 | 測る・量る・計る・図る | 長さ・重さ・時間・くわだてのどれかで決める | 問題2 |
| 形の似た字 | 成績(糸へん)・面積(禾へん) | 部首の意味と熟語の意味を結びつける | 問題3 |
| 特別な読み方 | 会釈・境内・委ねる・著しい | 同じ読みをする熟語といっしょに覚える | 問題4 |
| 送り仮名 | 確かめる・珍しい・静かだ・短い | 活用させて変わる部分を確かめる | 問題5 |
迷ったときの手順
- 同じ読みの漢字が思いうかんだら、まず文の中での意味を自分の言葉で言いかえる
- 言いかえた意味に合う熟語(測量・重量・時計・意図など)を思い出して、字を決める
- 形の似た字は、へんやつくりの意味を思い出してから書く
- 送り仮名に迷ったら、「〜ない」「〜た」「〜て」をつけて活用させ、変わる部分から送る
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- 5教科の予想問題(PDF) → 北辰テスト 予想問題
よくある質問
同音異義語はどうやって書き分けますか?
前後の言葉から、その文での意味を自分の言葉で言いかえ、その意味に合う熟語を思い出して漢字を決めます。
「はかる」の漢字はどう使い分けますか?
長さや深さは測る、重さやかさは量る、時間や数は計る、くわだてる意味では図るを使います。
送り仮名に迷ったときはどうすればいいですか?
「〜ない」「〜た」「〜て」をつけて活用させ、形が変わる部分から送ります。もとになる言葉をふくむ語は、その形を残して送ります。
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