予想問題・理科

化学変化と質量の予想問題5問——比の使い分けと増えた質量の意味を1問ずつ解説

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化学変化と質量は中2で習う理科の単元で、質量保存の法則、金属と酸素が結びつく質量の比、反応しなかった物質の量、還元の計算が問われます(回ごとの範囲は → テスト範囲)。どの比を使うか、増えた質量が何を表すかを取りちがえると、式は合っていても点を落としやすい単元です。銅の酸化・マグネシウムの酸化・反応しなかった銅・質量保存の法則・酸化銅の還元の5問にしぼり、1問ずつ解説しました。計算の答えは検算済みです。

この5問でおさえるポイント
  • 銅:酸素:酸化銅=4:1:5、マグネシウム:酸素:酸化マグネシウム=3:2:5
  • 加熱で増えた質量は、結びついた酸素の質量
  • 反応しなかった物質の量=最初の量−実際に反応した量
  • 密閉すれば化学変化の前後で質量は変わらない(質量保存の法則)。開けると気体の分だけ軽くなる
  • 還元では酸化物から酸素がうばわれる。銅は酸化銅の5分の4

問題(まず自分で解いてみよう)

  1. 銅の粉末を加熱すると、銅と酸素は質量の比が4:1で結びつき、酸化銅ができます。銅2.0gを完全に酸化させると、酸化銅は何gできますか。
  2. マグネシウムと酸素は、質量の比が3:2で結びついて酸化マグネシウムになります。マグネシウム1.8gを完全に酸化させたとき、結びついた酸素は何gですか。また、できた酸化マグネシウムは何gですか。
  3. 銅の粉末3.2gを加熱したところ、加熱後の物質の質量は3.6gになりました。このとき、酸素と結びつかずに残った銅は何gですか。ただし、銅と酸素は質量の比4:1で結びつくものとします。
  4. 密閉した容器にうすい塩酸と炭酸水素ナトリウムを入れて全体の質量をはかると80.0gでした。容器を傾けて反応させたあとも、ふたをしたままはかると80.0gでした。その後ふたを開けてしばらくしてからはかると79.2gでした。質量が減った理由と、出ていった気体の質量を答えなさい。
  5. 酸化銅の粉末4.0gと炭素の粉末を混ぜて加熱すると、酸化銅がすべて銅になりました。このときできた銅は何gですか。ただし、銅と酸化銅の質量の比は4:5とします。

目安:1問1〜2分。解き終わったら、下の「答えと解説を見る」を開いて確かめましょう。

答えと解説

問題1

銅の粉末を加熱すると、銅と酸素は質量の比が4:1で結びつき、酸化銅ができます。銅2.0gを完全に酸化させると、酸化銅は何gできますか。

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答え:2.5gできます

考え方:銅:酸素=4:1で結びつくので、できる酸化銅は 4+1=5 にあたり、銅:酸化銅=4:5になります。決まった比で結びつくことを使います。

解き方:銅:酸化銅=4:5 なので、酸化銅の質量は銅の質量の4分の5倍です。2.0gの4分の5倍で2.5gです。

よくあるミス:① 銅:酸素の比4:1をそのまま使って、酸素の質量(0.5g)を答えてしまうミス。聞かれているのは酸化銅の質量です。② 比の4と1を逆にするミス。銅のほうが重く、結びつく酸素は銅の4分の1です。

確かめ:結びついた酸素は、酸化銅2.5gから銅2.0gを引いて0.5gです。銅2.0gと酸素0.5gの比は4:1になり、問題の比と一致します。

問題2

マグネシウムと酸素は、質量の比が3:2で結びついて酸化マグネシウムになります。マグネシウム1.8gを完全に酸化させたとき、結びついた酸素は何gですか。また、できた酸化マグネシウムは何gですか。

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答え:結びついた酸素は1.2gで、酸化マグネシウムは3.0gです

考え方:マグネシウム:酸素=3:2 なので、マグネシウム:酸化マグネシウム=3:5 です。銅とマグネシウムで比がちがうことに注意します。

解き方:酸素はマグネシウムの3分の2倍なので、1.8gの3分の2倍で1.2g。酸化マグネシウムはマグネシウムと酸素を合わせて3.0gです(1.8gの3分の5倍でも求められます)。

よくあるミス:① 銅の比(4:1)とマグネシウムの比(3:2)を取りちがえるミス。銅は「4:1:5」、マグネシウムは「3:2:5」と、酸化物まで3つ並べて覚えると混乱しにくくなります。② 酸化マグネシウムの質量を求めるとき、酸素の分を足し忘れるミス。

確かめ:マグネシウム1.8gと酸素1.2gの比は、どちらも0.6でわると3:2になります。合計3.0gは、質量保存の法則にも合っています。

問題3

銅の粉末3.2gを加熱したところ、加熱後の物質の質量は3.6gになりました。このとき、酸素と結びつかずに残った銅は何gですか。ただし、銅と酸素は質量の比4:1で結びつくものとします。

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答え:残った銅は1.6gです

考え方:加熱で増えた質量は、結びついた酸素の質量です。結びついた酸素から、実際に反応した銅の質量を比で求め、最初の銅から引きます。

解き方:結びついた酸素は、3.6gから3.2gを引いて0.4g。銅:酸素=4:1 なので、反応した銅は酸素の4倍で1.6g。残った銅は、3.2gから1.6gを引いて1.6gです。

よくあるミス:① 増えた0.4gをそのまま「残った銅」と答えてしまうミス。増えた分は酸素です。② 加熱後の3.6gを全部酸化銅と考えるミス。加熱後の物質には、まだ反応していない銅もふくまれています。

確かめ:反応した銅1.6gと酸素0.4gで酸化銅は2.0g。これに残った銅1.6gを加えると3.6gになり、加熱後の質量と一致します。

問題4

密閉した容器にうすい塩酸と炭酸水素ナトリウムを入れて全体の質量をはかると80.0gでした。容器を傾けて反応させたあとも、ふたをしたままはかると80.0gでした。その後ふたを開けてしばらくしてからはかると79.2gでした。質量が減った理由と、出ていった気体の質量を答えなさい。

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答え:発生した二酸化炭素が容器の外に出ていったからで、その質量は0.8gです

考え方:化学変化の前後で、物質全体の質量は変わりません(質量保存の法則)。密閉していれば発生した気体も容器の中にあるので、質量は同じです。ふたを開けると、気体が外へ出ていくぶんだけ軽くなります。

解き方:塩酸と炭酸水素ナトリウムが反応すると二酸化炭素が発生します。ふたを開けると二酸化炭素が出ていくので、減った質量がその気体の質量です。80.0gから79.2gを引いて0.8gです。

よくあるミス:① 「化学変化で物質がなくなったから軽くなった」と考えるミス。物質はなくならず、気体として容器の外へ出ただけです。② 密閉したまま反応させたときも軽くなると考えるミス。密閉していれば質量は変わりません。

確かめ:もう一度ふたを閉めた状態で同じ実験をすれば、反応の前後で80.0gのまま変わりません。減ったのはふたを開けたあとだけなので、気体が出ていったという説明と合っています。

問題5

酸化銅の粉末4.0gと炭素の粉末を混ぜて加熱すると、酸化銅がすべて銅になりました。このときできた銅は何gですか。ただし、銅と酸化銅の質量の比は4:5とします。

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答え:3.2gです

考え方:炭素は酸化銅から酸素をうばい、酸化銅は銅にもどります(還元)。同時に炭素は酸化されて二酸化炭素になります(2CuO + C → 2Cu + CO2)。酸化銅と銅の質量の比は、酸化のときと同じ4:5の関係です。

解き方:銅:酸化銅=4:5 なので、銅は酸化銅の5分の4倍です。4.0gの5分の4倍で3.2gです。

よくあるミス:① 比を逆に使って、4.0gの4分の5倍(5.0g)としてしまうミス。銅は酸化銅より軽いはずなので、答えが4.0gより大きくなったらおかしいと気づけます。② 還元と酸化を取りちがえるミス。酸化物から酸素がうばわれるのが還元です。

確かめ:うばわれた酸素は、4.0gから3.2gを引いて0.8gです。銅3.2gと酸素0.8gの比は4:1で、銅と酸素の結びつく比と一致します。

化学変化と質量のまとめ表

項目おさえることこの記事の問題
銅の酸化銅:酸素:酸化銅=4:1:5問題1・3
マグネシウムの酸化マグネシウム:酸素:酸化マグネシウム=3:2:5問題2
反応しなかった物質増えた質量=結びついた酸素→反応した量を比で出し、最初の量から引く問題3
質量保存の法則反応前後で全体の質量は同じ。気体が出ていくと、その分だけ軽くなる問題4
還元2CuO + C → 2Cu + CO2。銅は酸化銅の5分の4問題5

迷ったときの手順

  1. どの金属か(銅かマグネシウムか)を確かめ、「金属:酸素:酸化物」の3つの比を書く
  2. 増えた(減った)質量が、どの物質の質量なのかを言葉で書く
  3. わかっている量と求める量を、比の式にあてはめて計算する
  4. 答えを足し合わせて、全体の質量がつじつまが合うか(質量保存)を確かめる

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よくある質問

銅とマグネシウムが酸素と結びつく質量の比はいくつですか?

銅と酸素は4:1、マグネシウムと酸素は3:2の質量の比で結びつきます。できる酸化物まで並べると、銅は4:1:5、マグネシウムは3:2:5です。

加熱して増えた質量は何を表しますか?

金属に結びついた酸素の質量を表します。そこから比を使って、実際に反応した金属の質量を求めることができます。

ふたを開けると質量が減るのはなぜですか?

化学変化で発生した気体が容器の外へ出ていくからです。密閉したままなら、化学変化の前後で全体の質量は変わりません(質量保存の法則)。

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