予想問題・国語

国語 熟語の構成・慣用句・ことわざの予想問題5問——見分け方を1問ずつ解説

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熟語の構成・慣用句・ことわざは、覚えたことがそのまま点になる分野です。二字熟語の構成の見分け方、打ち消しの字がつく三字熟語、よく使われる慣用句とことわざの意味を5問にしぼり、まちがえやすいところを1問ずつ解説しました。例文はすべて、この記事のための自作の文です。漢字の読み書きは → 漢字の予想問題。

この5問でおさえるポイント
  • 二字熟語の構成は、訓読みにして短い文に直すと見分けやすい
  • 「〜に…する」「〜を…する」なら目的・対象、「〜が…する」なら主語と述語
  • 打ち消しの字は、不=〜でない、無=〜がない、非=〜にあたらない、未=まだ〜していない
  • 慣用句は、言葉どおりではなく全体で1つの意味になる
  • ことわざは、たとえの言葉ではなく意味で比べる

問題(まず自分で解いてみよう)

  1. 次の(1)〜(4)の二字熟語の構成を、あとのア〜エから1つずつ選びなさい。
    (1)増減 (2)登山 (3)国営 (4)温暖
    ア 似た意味の字を重ねたもの イ 反対の意味の字を重ねたもの ウ 下の字が上の字の目的や対象になっているもの エ 上の字が主語、下の字が述語になっているもの
  2. 「乗車」と同じ構成の熟語を、次のア〜エから1つ選びなさい。
    ア 着席 イ 急行 ウ 永久 エ 雷鳴
  3. 次の(1)〜(4)の( )に、「不・無・非・未」のうち最も適切な漢字を1字ずつ入れて、三字熟語を完成させなさい。
    (1)( )常識 (2)( )関心 (3)( )完成 (4)( )安定
  4. 次の(1)(2)の慣用句の意味として正しいものを、あとのア〜エから1つずつ選びなさい。
    (1)さじを投げる (2)足が出る
    ア 予定していたお金より多くかかる イ 見込みがないとあきらめる ウ 悪いことが知られてしまう エ すぐに行動を起こす
  5. 「猿も木から落ちる」と似た意味のことわざを、次のア〜エから1つ選びなさい。
    ア 弘法にも筆の誤り イ 石の上にも三年 ウ 急がば回れ エ 二階から目薬

目安:1問1〜2分。解き終わったら、下の「答えと解説を見る」を開いて確かめましょう。

答えと解説

問題1

次の(1)〜(4)の二字熟語の構成を、あとのア〜エから1つずつ選びなさい。
(1)増減 (2)登山 (3)国営 (4)温暖
ア 似た意味の字を重ねたもの イ 反対の意味の字を重ねたもの ウ 下の字が上の字の目的や対象になっているもの エ 上の字が主語、下の字が述語になっているもの

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答え:(1)はイ、(2)はウ、(3)はエ、(4)はアです

考え方:二字熟語の構成は、訓読みにして短い文に直すと見分けやすくなります。「〜を…する」「〜に…する」なら目的・対象、「〜が…する」なら主語と述語です。

解き方:(1)「増える」と「減る」は反対の意味なのでイです。(2)「山に登る」と読めるので、下の字が目的・対象のウです。(3)「国が営む」と読めるので、主語と述語のエです。(4)「温かい」と「暖かい」は似た意味なのでアです。

よくあるミス:① 「登山」を「登る山」と上から読んで、上が下をくわしくする形と考えるミス。「山に登る」と下から返って読めるときは目的・対象の形です。② 「国営」を目的・対象と考えるミス。「国を営む」ではなく「国が営む」なので主語と述語です。

確かめ:それぞれ「増えたり減ったりする」「山に登る」「国が営む」「温かく暖かい」と短い文にすると、どれも意味が通ります。文に直したときの形が、選んだ構成と合っていることで確かめられます。

問題2

「乗車」と同じ構成の熟語を、次のア〜エから1つ選びなさい。
ア 着席 イ 急行 ウ 永久 エ 雷鳴

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答え:アの「着席」です

考え方:まず「乗車」の構成を決めてから、選択肢を同じように文に直して比べます。「乗車」は「車に乗る」と読めるので、下の字が目的・対象になっている形です。

解き方:アの「着席」は「席に着く」と読めるので、「乗車」と同じ形です。イの「急行」は「急いで行く」で上が下をくわしくする形、ウの「永久」は似た意味の字を重ねた形、エの「雷鳴」は「雷が鳴る」で主語と述語の形です。

よくあるミス:① 「乗」も「行」も動きを表す字なので、イの「急行」を選ぶミス。字の種類ではなく、2字の関係で比べます。② エの「雷鳴」を目的・対象と考えるミス。「雷を鳴らす」ではなく「雷が鳴る」です。

確かめ:「乗車」と「着席」は、どちらも「〜に」をつけて下から上へ返って読む形になっています。ほかの3つはこの読み方ができないことで、アだけが同じ構成だと確かめられます。

問題3

次の(1)〜(4)の( )に、「不・無・非・未」のうち最も適切な漢字を1字ずつ入れて、三字熟語を完成させなさい。
(1)( )常識 (2)( )関心 (3)( )完成 (4)( )安定

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答え:(1)は「非」で非常識、(2)は「無」で無関心、(3)は「未」で未完成、(4)は「不」で不安定です

考え方:「不・無・非・未」は、下の語の意味を打ち消す字です。意味のちがいは、不=〜でない、無=〜がない、非=〜にあたらない、未=まだ〜していないと覚えると選びやすくなります。

解き方:(1)常識にあたらないので非常識。(2)関心がないので無関心。(3)まだ完成していないので未完成。(4)安定していないので不安定です。

よくあるミス:① 「不完成」「無安定」のように、意味だけで選んで実際にない言葉を作るミス。打ち消しの字は、決まった組み合わせとして覚えておく必要があります。② 「未」と「不」を取りちがえるミス。「未」には「これからそうなる見込み」がふくまれます。

確かめ:「非常識な行動」「無関心な態度」「未完成の作品」「不安定な天気」と短い文に入れると、どれも自然に使えます。ふだん使う言い方になっていることで確かめられます。

問題4

次の(1)(2)の慣用句の意味として正しいものを、あとのア〜エから1つずつ選びなさい。
(1)さじを投げる (2)足が出る
ア 予定していたお金より多くかかる イ 見込みがないとあきらめる ウ 悪いことが知られてしまう エ すぐに行動を起こす

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答え:(1)はイ、(2)はアです

考え方:慣用句は、言葉どおりの意味ではなく、決まった別の意味で使われます。もとの場面を思いうかべると覚えやすくなります。

解き方:(1)「さじを投げる」は、薬を調合するさじを投げ出す様子から、見込みがないとあきらめるという意味で、イです。(2)「足が出る」は、予定していたお金より多くかかるという意味で、アです。自作の例文では「旅行で足が出てしまった」のように使います。

よくあるミス:① 「足が出る」を、悪いことが知られてしまう意味と取りちがえるミス。それは「足がつく」や「しっぽを出す」に近い意味です。② 「さじを投げる」を「物を投げつけて怒る」と言葉どおりに考えるミス。慣用句は全体で1つの意味になります。

確かめ:「医者もさじを投げた」「予算から足が出た」と文に入れると、イとアの意味で自然に通ります。ほかの選択肢の意味を入れると文の意味が合わなくなることで確かめられます。

問題5

「猿も木から落ちる」と似た意味のことわざを、次のア〜エから1つ選びなさい。
ア 弘法にも筆の誤り イ 石の上にも三年 ウ 急がば回れ エ 二階から目薬

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答え:アの「弘法にも筆の誤り」です

考え方:「猿も木から落ちる」は、その道にすぐれた人でも、ときには失敗することがあるという意味です。同じ意味を表す言葉を、たとえに使われている人物や動物にまどわされずに選びます。

解き方:アの「弘法にも筆の誤り」は、書の名人である弘法大師でも書きまちがえることがある、という意味で、「猿も木から落ちる」と同じ意味です。イはしんぼうすれば成功する、ウは遠回りでも確実な方法がよい、エは思うようにいかずもどかしい、という意味です。

よくあるミス:① 「木」や「石」など、似た言葉が入っているものを選ぶミス。ことわざは言葉の見た目ではなく意味で比べます。② 同じ意味のことわざが1つしかないと思いこむミス。「猿も木から落ちる」と同じ意味には、「河童の川流れ」もあります。

確かめ:「名人の先生でもまちがえることがある」という場面に、「猿も木から落ちる」と「弘法にも筆の誤り」のどちらを入れても意味が通ります。同じ場面で入れかえられることで、似た意味だと確かめられます。

熟語の構成・慣用句・ことわざのまとめ表

種類見分け方・意味例この記事の問題
似た意味の字を重ねる2字が同じような意味温暖・岩石問題1
反対の意味の字を重ねる2字が反対の意味増減・強弱問題1
目的・対象「〜に(を)…する」と下から読む登山・乗車・着席問題1・2
主語と述語「〜が…する」と読む国営・雷鳴問題1・2
打ち消しの字不・無・非・未不安定・無関心・非常識・未完成問題3
慣用句全体で1つの意味さじを投げる・足が出る問題4
似た意味のことわざ名人でも失敗する猿も木から落ちる・弘法にも筆の誤り・河童の川流れ問題5

迷ったときの手順

  1. 二字熟語は、それぞれの字を訓読みにして、短い文に直してみる
  2. 「〜に」「〜を」をつけて下から読めるか、「〜が」をつけて上から読めるかを試す
  3. どちらでもなければ、2字の意味が似ているか、反対かを比べる
  4. 打ち消しの字は、意味だけでなく、ふだん使う言葉になっているかを確かめる
  5. 慣用句・ことわざは、短い例文に入れてみて、意味が自然に通るものを選ぶ

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よくある質問

二字熟語の構成はどうやって見分けますか?

それぞれの字を訓読みにして短い文に直します。「山に登る」なら目的・対象、「国が営む」なら主語と述語、どちらにもならなければ意味が似ているか反対かを比べます。

慣用句とことわざはどうちがいますか?

慣用句は2語以上が結びついて決まった意味を表す言い方、ことわざは昔から言い伝えられてきた教えや知恵をふくむ短い言葉です。

「不・無・非・未」はどう使い分けますか?

不は〜でない、無は〜がない、非は〜にあたらない、未はまだ〜していない、という意味です。ただし組み合わせは決まっているので、言葉ごとに覚えます。

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