予想問題・国語

国語 品詞の識別の予想問題5問——連体詞と形容動詞のミスを1問ずつ解説

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品詞の識別は、国語の文法問題で点を落としやすいところです。同じ形の言葉でも、文の中でのはたらきによって品詞が変わります。動詞・形容詞・形容動詞の見分け方、連体詞(大きな・ある)、名詞+「だ」と形容動詞、副詞と接続詞(また)の5問にしぼり、まちがえる理由と見分け方を1問ずつ解説しました。

この5問でおさえるポイント
  • まず自立語か付属語か、次に活用するかしないかで分ける
  • 用言は言い切りの形で見分ける(ウ段は動詞、「い」は形容詞、「だ」は形容動詞)
  • 活用せず名詞だけを修飾するのは連体詞(大きな・この・ある日のある)
  • 「〜だ」は「とても」がつくか、「な」で名詞につながるかで形容動詞かどうかを見分ける
  • 「また」は用言を修飾すれば副詞、前後をつなげば接続詞

問題(まず自分で解いてみよう)

  1. 次の(1)〜(5)の単語の品詞名を答えなさい。
    (1)走る
    (2)美しい
    (3)静かだ
    (4)とても
    (5)しかし
  2. 次の文の、線の部分の品詞名を答えなさい。また、そう判断した理由を説明しなさい。
    (1)大きな木の下で休む。
    (2)この木はとても大きい。
  3. 次の(1)(2)の文の「ある」の品詞名を、それぞれ答えなさい。
    (1)机の上に本がある。
    (2)ある日、手紙が届いた。
  4. 次の(1)(2)の文の、線の部分の品詞を答えなさい。また、見分け方を説明しなさい。
    (1)この花はきれいだ。
    (2)兄は学生だ。
  5. 次の(1)(2)の文の「また」の品詞名を、それぞれ答えなさい。
    (1)また会おうね。
    (2)今日は雨が降り、また風も強い。

目安:1問1〜2分。解き終わったら、下の「答えと解説を見る」を開いて確かめましょう。

答えと解説

問題1

次の(1)〜(5)の単語の品詞名を答えなさい。
(1)走る
(2)美しい
(3)静かだ
(4)とても
(5)しかし

答えと解説を見る

答え:(1)は動詞、(2)は形容詞、(3)は形容動詞、(4)は副詞、(5)は接続詞です

考え方:品詞は、まず自立語か付属語か、次に活用するかしないかで分けます。活用する自立語(用言)は、言い切りの形で見分けます。

解き方:(1)言い切りの形がウ段の音で終わるので動詞です。(2)言い切りの形が「い」で終わるので形容詞です。(3)言い切りの形が「だ」で終わり、「静かな」と形を変えて名詞につながるので形容動詞です。(4)活用せず、「とても速い」のように主に用言を修飾するので副詞です。(5)活用せず、前後の文や語をつなぐので接続詞です。

よくあるミス:① 「静かだ」を名詞と助動詞に分けてしまうミス。「静かな音」「静かに歩く」と形が変わるので、1語の形容動詞です。② 「とても」を形容詞と考えるミス。「とても」は活用しないので副詞です。

確かめ:(1)〜(3)は「走らない」「美しかった」「静かだった」のように形が変わり、(4)(5)は形が変わりません。活用するかしないかの分け方と答えが合っています。

問題2

次の文の、線の部分の品詞名を答えなさい。また、そう判断した理由を説明しなさい。
(1)大きな木の下で休む。
(2)この木はとても大きい。

答えと解説を見る

答え:(1)は連体詞、(2)は形容詞です。(1)の大きなは活用せず、名詞(体言)だけを修飾するので連体詞です。(2)の大きいは活用し、言い切りの形が「い」で終わるので形容詞です

考え方:連体詞は、活用せず、名詞(体言)だけを修飾する品詞です。形容詞や形容動詞とまぎらわしいものがあります。

解き方:(1)「大きな」は「大きなだ」「大きなかった」のように形を変えることができず、名詞の「木」だけを修飾するので連体詞です。(2)「大きい」は「大きかった」「大きくない」のように活用し、言い切りの形が「い」なので形容詞です。

よくあるミス:① 「大きな」を形容動詞と考えるミス。形容動詞なら「大きだ」という言い切りの形があるはずですが、その形はありません。② 「この」「その」を代名詞と考えるミス。「この木」のように名詞を修飾するだけなので連体詞です(「これ」「それ」は代名詞で名詞の仲間です)。

確かめ:「大きな」と同じように、「小さな」「いろんな」も活用せず名詞だけを修飾する連体詞です。同じ形の語でも、活用するかどうかで品詞が分かれることが確かめられます。

問題3

次の(1)(2)の文の「ある」の品詞名を、それぞれ答えなさい。
(1)机の上に本がある。
(2)ある日、手紙が届いた。

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答え:(1)は動詞、(2)は連体詞です

考え方:同じ「ある」でも、文の中でのはたらきによって品詞が変わります。述語になって活用するか、名詞を修飾するだけかで見分けます。

解き方:(1)「本が」に対する述語で、「あった」「あれば」のように活用し、存在することを表すので動詞です。(2)「日」という名詞だけを修飾し、「ある日」を「あった日」と言いかえると意味が変わってしまうので、活用しない連体詞です。

よくあるミス:① (2)を動詞と考えるミス。(2)は「存在する」という意味ではなく、「はっきりとは示さない、ある一つの」という意味で名詞を修飾しています。② 「あらゆる」「いわゆる」も動詞と考えるミス。どちらも活用しない連体詞です。

確かめ:(1)は「本が存在する」と言いかえられ、(2)は「ある」を「とある」と言いかえても意味が通ります。言いかえの結果が、動詞と連体詞の意味のちがいと合っています。

問題4

次の(1)(2)の文の、線の部分の品詞を答えなさい。また、見分け方を説明しなさい。
(1)この花はきれいだ。
(2)兄は学生だ。

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答え:(1)のきれいだは1語の形容動詞です。(2)の学生だは名詞の学生と助動詞のだに分けられます。前に「とても」をつけたり、「な」に変えて名詞につなげたりできるかで見分けます

考え方:「〜だ」で終わる言葉には、1語の形容動詞と、名詞+助動詞「だ」の2つがあります。

解き方:(1)「とてもきれいだ」と言え、「きれいな花」と「な」の形で名詞につながるので、1語の形容動詞です。(2)「とても学生だ」とは言えず、「学生な人」とも言わないので、名詞「学生」+助動詞「だ」です。

よくあるミス:① (2)を形容動詞と考えるミス。「学生」は「学生が」のように主語になれる名詞です。② 形容動詞の語幹だけを見て名詞と考えるミス。「きれい」は「きれいが」と主語にはしないので、「きれいだ」全体で1語です。

確かめ:「とても」をつけられるのは、ようすや性質を表す形容動詞です。(1)は「とても」がつき、(2)はつかないので、見分け方と答えが合っています。

問題5

次の(1)(2)の文の「また」の品詞名を、それぞれ答えなさい。
(1)また会おうね。
(2)今日は雨が降り、また風も強い。

答えと解説を見る

答え:(1)は副詞、(2)は接続詞です

考え方:同じ「また」でも、用言を修飾しているか、前後をつないでいるかで品詞が変わります。

解き方:(1)「再び」という意味で、あとの「会おう」を修飾しているので副詞です。(2)「雨が降り」と「風も強い」を並べてつないでおり、「そのうえ」「さらに」と言いかえられるので接続詞です。

よくあるミス:① 文の途中にあるから副詞だと決めつけるミス。(2)は位置ではなく、前後の内容をつなぐはたらきで接続詞と判断します。② (1)を接続詞と考えるミス。(1)の前にはつなぐ相手の文がありません。

確かめ:(1)は「再び会おうね」、(2)は「雨が降り、さらに風も強い」と言いかえると、どちらも意味が通ります。言いかえた語のはたらきと、副詞・接続詞という答えが合っています。

品詞のまとめ表

分類品詞見分け方この記事の問題
自立語・活用あり(用言)動詞・形容詞・形容動詞言い切りの形がウ段・「い」・「だ(です)」問題1・2・4
自立語・活用なし(主語になる)名詞「が」をつけて主語にできる問題4
自立語・活用なし(修飾語)副詞・連体詞主に用言を修飾するのが副詞、名詞だけを修飾するのが連体詞問題2・3・5
自立語・活用なし(接続語・独立語)接続詞・感動詞前後をつなぐのが接続詞、呼びかけや感動を表すのが感動詞問題5
付属語助動詞(活用あり)・助詞(活用なし)自立語のあとについて意味やはたらきを加える問題4

迷ったときの手順

  1. その語だけで意味がわかるか(自立語か付属語か)を確かめる
  2. 「〜ない」「〜た」をつけて、形が変わるか(活用するか)を確かめる
  3. 活用するなら、言い切りの形にもどして動詞・形容詞・形容動詞を決める
  4. 活用しないなら、文の中で主語・修飾語・接続語・独立語のどれになっているかを見る
  5. 修飾語なら、修飾している相手が名詞だけか、用言かで連体詞と副詞を分ける

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よくある質問

品詞はどうやって見分けますか?

まず自立語か付属語か、次に活用するかしないかで分けます。活用する自立語は言い切りの形で、活用しない自立語は文の中でのはたらきで見分けます。

連体詞とは何ですか?

活用せず、名詞(体言)だけを修飾する品詞です。「大きな」「この」「ある日」の「ある」などがあります。

形容動詞と名詞+だはどう見分けますか?

前に「とても」をつけられるか、「な」の形で名詞につなげられるかで見分けます。どちらもできれば形容動詞です。

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