埼玉の公立中高一貫校のよくある質問42問——市立浦和・伊奈学園・大宮国際・川口市立、高校から入る場合と中学受検の基礎
埼玉県には公立の中高一貫校が4校あります。中3の受検生にとって気になるのは「高校から入れるのか、入った後に中学からの生徒と差がつかないか」。一方で、弟や妹のために「中学受検はどういう仕組みか」を知りたい保護者もいます。このページは両方の疑問を、県教委の確定版と各校の公表情報をもとに整理しました。
- さいたま市立浦和中学校——市立浦和高校と接続。高校からの募集あり
- 埼玉県立伊奈学園中学校——伊奈学園総合高校と接続。高校からの募集あり
- さいたま市立大宮国際中等教育学校——6年一貫の中等教育学校。高校からの募集なし
- 川口市立高等学校附属中学校——川口市立高校と接続。高校からの募集あり
- 公立中高一貫校の基本(Q1〜Q8)
- 高校から入る場合の入試と配点(Q9〜Q20)
- 入学後——高入生と内進生(Q21〜Q28)
- 私立中高一貫校と高校募集(Q29〜Q33)
- 弟妹のための中学受検の基礎(Q34〜Q42)
1. 公立中高一貫校の基本
Q1. 埼玉県の公立中高一貫校はどこですか?
さいたま市立浦和中学校(市立浦和高校)、埼玉県立伊奈学園中学校(伊奈学園総合高校)、さいたま市立大宮国際中等教育学校、川口市立高等学校附属中学校の4校です。大宮国際は中等教育学校のため高校からの募集がなく、他の3校は高校からも入学できます。◎
Q2. 「併設型」と「中等教育学校」の違いは?
併設型は中学校と高校が別の学校として接続し、高校で外部からも募集します(市立浦和・伊奈学園・川口市立)。中等教育学校は6年間を一つの学校として運営し、途中入学の募集がありません(大宮国際)。◎
Q3. 公立中高一貫校の中学には入試がありますか?
あります。公立中学校の入学者選抜は「適性検査」と呼ばれ、教科の学力試験ではなく、資料や文章を読んで考え、記述する力を見る検査です。作文や面接、集団活動を組み合わせる学校もあります。◎
Q4. 公立中高一貫校の学費は?
中学校は公立なので授業料は無償です。高校は他の公立高校と同じく、就学支援金の対象です。制服代、教材費、修学旅行などの積立は別途かかります。◎
Q5. 県立と市立で何が違いますか?
設置者が違います。伊奈学園は埼玉県立、浦和・大宮国際はさいたま市立、川口市立は川口市立です。市立は設置自治体の在住者を優先または限定する場合があるため、募集要項の出願資格を確認してください。△
Q6. さいたま市外から市立浦和中や大宮国際に出願できますか?
出願資格は募集要項で定められており、さいたま市内在住が要件とされることがあります。年度によって扱いが変わる可能性があるため、さいたま市教育委員会の最新の募集要項でご確認ください。△
Q7. 中高一貫校の高校は「普通の県立高校」と何が違いますか?
中学からの生徒(内進生)がいることで、カリキュラムが6年を見通して組まれている点が最大の違いです。探究活動や英語教育に力を入れる学校が多く、大宮国際は国際バカロレアの教育プログラムを取り入れています。○
Q8. 大宮国際中等教育学校には本当に高校から入れませんか?
入れません。中等教育学校は前期課程(中学相当)と後期課程(高校相当)が一体で、後期課程からの募集を行っていません。◎
2. 高校から入る場合の入試と配点
Q9. 中高一貫校に高校から入ることはできますか?
市立浦和、伊奈学園総合、川口市立は高校からの募集があり、埼玉県公立高校入試の一般の日程で受検します。大宮国際中等教育学校は高校からの募集がありません。◎
Q10. 市立浦和高校の2027年度入試の配点は?
市立浦和高校は学校選択問題を実施する学校で、特色選抜のみの選抜です。配点の詳細は当サイトの学校別ページと県教委の確定版でご確認ください。◎ → 市立浦和高校の入試ガイド
Q11. 伊奈学園総合高校の2027年度入試の配点は?
伊奈学園総合は学系ごとに選抜方法が異なります。スポーツ科学系と芸術学系は特色選抜のみで、学力検査500+調査書300+面接30に実技検査(第1次200点、第2次400点)を加えます。学年比率は1:1:3。他の学系は県教委の確定版でご確認ください。◎
Q12. 川口市立高校の2027年度入試の配点は?
川口市立高校は学校選択問題を実施する学校で、理数科は数学・理科200点の傾斜配点(学力検査700点)、普通科スポーツ科学コースは実技検査ありです。詳細は学校別ページと県教委の確定版でご確認ください。◎ → 川口市立高校の入試ガイド
Q13. 高校からの募集人数は少ないですか?
中学からの内進生がいる分、高校からの募集定員は同規模の単独校より少なくなります。定員は年度ごとに県教委・市教委が公表するので、最新の募集人員をご確認ください。△
Q14. 高校から入る場合、内進生と同じ試験ですか?
内進生は中学から進学するため高校入試を受けません。高校からの受検生は、他の公立高校と同じ埼玉県公立高校入試(学力検査+調査書+面接など)で選抜されます。◎
Q15. 学校選択問題は実施されますか?
市立浦和と川口市立は学校選択問題(数学・英語)を実施します。伊奈学園総合は実施しません。北辰テストの問題タイプの選び方に直結するので、志望校に合わせて確認してください。◎ → 学校選択問題まとめ
Q16. 市立浦和高校の高校入試は難しいですか?
県内でも上位の学力層が集まる学校です。北辰の志望校判定と過去の合格者の北辰偏差値の分布を参考に、自分の現在地を確認してください。具体的な偏差値の目安は学校別ページに記載しています。△
Q17. 伊奈学園総合の「学系」とは何ですか?
伊奈学園総合は普通科を人文系、理数系、語学系、スポーツ科学系、芸術学系などの学系に分けて募集する総合選択制の学校です。学系ごとに選抜方法や実技検査の有無が異なります。○
Q18. 中高一貫校の高校入試で、内申はどのくらい効きますか?
学校によって調査書の配点が違います。市立浦和・川口市立は学校選択問題実施校として学力検査の比重が高めの設計、伊奈学園総合のスポーツ科学系・芸術学系は調査書300点に実技検査が加わる設計です。→ 調査書の配点ランキング◎
Q19. 併願校はどう組めばよいですか?
他の公立高校と同じく、私立で確約を確保したうえで公立を第1志望にするのが一般的です。市立浦和志望なら栄東・開智・大宮開成など、伊奈学園志望なら埼玉栄・栄北などが候補になります。→ 併願校の組み方2027年度版△
Q20. 中学受検で不合格だった学校に、高校から再挑戦できますか?
できます。市立浦和、伊奈学園総合、川口市立は高校からの募集があるので、中学受検の結果に関係なく高校入試で受検できます。大宮国際は高校募集がないため再挑戦の道がありません。◎
3. 入学後——高入生と内進生
Q21. 高校から入る生徒(高入生)と中学から上がる生徒(内進生)はクラスが分かれますか?
学校によって異なります。1年次は別クラスで2年次から混合になる学校や、最初から混合の学校があります。カリキュラムの進度差の扱いと合わせて、学校説明会で確認してください。△
Q22. 内進生は先取り学習をしていて、高入生は追いつけないのでは?
内進生が中学時代に高校内容の一部を先取りしている学校では、高1で高入生向けの補講や別カリキュラムを組んで調整するのが一般的です。追いつくための努力は必要ですが、「追いつけない」設計にはなっていません。具体的な対応は学校ごとに確認してください。○
Q23. 高入生は人間関係で不利ですか?
内進生同士はすでに3年間の関係があるため、最初は輪に入りにくいと感じる高入生もいます。一方で高入生同士のつながりも生まれやすく、部活動や行事を通じて混ざっていくのが通例です。説明会で高入生の在校生に話を聞ける機会があれば活用してください。○
Q24. 高入生と内進生で進学実績に差はありますか?
学校によって傾向は異なり、公表していない学校もあります。「高入生の進路実績」を説明会で聞いてみてください。答え方そのものが学校の姿勢を示します。△
Q25. 中高一貫校の高校は転校しにくいですか?
他の公立高校と同じ扱いで、転入学の制度は同じです。ただし内進生向けのカリキュラムが進んでいる学校では、転入時の単位調整が必要になることがあります。○
Q26. 部活動は高入生も同じ条件で入れますか?
入れます。中学からの部活動が高校でも継続している場合、内進生が経験者として先にいることはありますが、入部条件に差はありません。○
Q27. 探究活動や英語のプログラムは高入生も受けられますか?
受けられます。多くの学校では高校の全生徒を対象に探究や英語のプログラムを実施しています。大宮国際は高校募集がないため対象外ですが、市立浦和・伊奈学園・川口市立の高入生は同じ教育を受けます。○
Q28. 高入生として入ってよかった、という声はどんなものですか?
「内進生の勉強習慣に引っ張られて伸びた」「行事や探究の文化がすでにできあがっていて、すぐ参加できた」といった声が聞かれます。逆に「最初の数か月は溶け込むのに時間がかかった」という声もあります。両面を知ったうえで判断してください。○
4. 私立中高一貫校と高校募集
Q29. 埼玉の私立中高一貫校は高校からも入れますか?
多くの私立中高一貫校が高校募集を行っています(栄東、開智、大宮開成、星野学園、西武学園文理、獨協埼玉、春日部共栄など)。一方で高校募集を縮小・停止する学校もあるため、最新の募集要項でご確認ください。△
Q30. 私立の高入生は内進生と別コースになりますか?
学校によります。内進生と高入生を別コースで3年間運営する学校、2年次から合流する学校、最初から混合の学校があります。当サイトの私立学校別ページと学校説明会でご確認ください。△ → 私立高校の学校別ページ一覧
Q31. 私立中高一貫校の高校募集の「確約」はどうなりますか?
高校募集を行う私立校では、他の私立と同様に北辰の成績を使った個別相談での確約の慣行があります。詳しくは併願校の記事と各校のページをご覧ください。○ → 確約の仕組み
Q32. 公立中高一貫校と私立中高一貫校、高校から入るならどちらが有利ですか?
「有利」は目的によります。学費を抑えたいなら公立、進学サポートの手厚さや設備を重視するなら私立という判断が多いですが、学校ごとの差のほうが大きいです。志望校選びは「行きたいか→届くか→配点の相性」の順で考えてください。○
Q33. 中学受験をしなかったことは高校受験で不利になりますか?
なりません。高校入試は中学校での学習と調査書、当日の学力検査で判定されます。中学受験の経験の有無は関係ありません。◎
5. 弟妹のための中学受検の基礎
Q34. 公立中高一貫校の「適性検査」とは何ですか?
教科の知識を直接問うのではなく、文章や資料、図表を読み取って考え、その過程を記述する検査です。算数的な思考、理科的な考察、社会的な資料の読み取り、作文などが組み合わされます。学校ごとに出題傾向が異なります。◎
Q35. 適性検査の対策はいつから始めますか?
小5から準備を始める家庭が多いですが、小6からでも取り組めます。教科の先取りより、日常的に「なぜ」を考えて書く習慣と、資料を読む練習が重要です。○
Q36. 公立中高一貫校の中学受検は「受験」ではなく「受検」ですか?
公立中学校の入学者選抜は学力試験を行わないため、「受検」と表記するのが通例です。当サイトでもこの表記を使っています。◎
Q37. 公立中高一貫校の中学入試の倍率は?
学校・年度によって差がありますが、いずれも数倍の高倍率が続いています。最新の志願状況は県教委・市教委の公表資料でご確認ください。△
Q38. 公立中高一貫校の中学受検で小学校の成績(報告書)は使われますか?
使われます。小学校が作成する調査書(報告書)と適性検査、面接や作文などを総合して判定します。配点の内訳は学校ごとに募集要項で公表されています。◎
Q39. 私立中学と公立中高一貫校は併願できますか?
できます。日程が重ならなければ両方を受けることができ、実際に併願する家庭が多いです。ただし試験の性格(教科型と適性検査型)が違うため、対策の配分に注意が必要です。○
Q40. 公立中高一貫校に入った後、高校進学時に外部の高校を受けることはできますか?
できます。併設型の学校では、内進生も高校進学時に他の高校を受検する選択ができます。ただし内部進学の権利を失う場合があるため、手続きと期限を学校に確認してください。△
Q41. 中学受検をしない場合、地元の公立中学から市立浦和高校を目指せますか?
目指せます。市立浦和、伊奈学園総合、川口市立は高校からの募集があります。地元の中学校で内申を積み、北辰で学力を確認しながら準備するのが王道です。◎
Q42. 中学受検と高校受験、家庭としてどちらに力を入れるべきですか?
お子さん本人の希望と、その時点の学び方の相性で決めてください。中学受検は小学生に相応の負担がかかり、高校受験は中学校での3年間の内申と学力の積み上げが問われます。どちらを選んでも、市立浦和や伊奈学園などの公立一貫校の高校には高校からの道があります。○
本ページは埼玉県教育委員会・さいたま市教育委員会・川口市教育委員会の公表資料および各校の公表情報をもとに作成した非公式のガイドです。出願資格・募集人員・選抜方法は年度によって変わり、転記や理解の誤りがある可能性があります。出願判断の際は必ず各教育委員会の募集要項および学校説明会でご確認ください。「北辰テスト」は北辰図書株式会社の商標です。当サイトは北辰図書株式会社・各教育委員会・各学校とは関係のない学習支援サイトです。
