国語 説明的文章の読み方の予想問題5問——指示語・接続語・段落の役割を1問ずつ解説
説明的文章は、指示語・接続語・段落の関係に注意して読めば、答えの手がかりが本文の中に見つかります。この記事のために書いた短い説明文を使い、指示語、接続語、段落の役割、筆者の主張、抜き出しの5問にしぼって、まちがえやすいところを1問ずつ解説しました。語句の問題は → 熟語の構成・慣用句・ことわざの予想問題。
- 指示語が指す内容は、まず指示語の直前をさがし、当てはめて確かめる
- 接続語は、前後の文が「例」「反対」「理由と結果」「まとめ」のどれかで決める
- 段落の役割は、前の段落との関係で考える
- 筆者の主張は、最後の段落や「つまり」で始まる部分に書かれていることが多い
- 抜き出しは、指定の段落と字数を守り、本文の言葉を変えない
本文(この記事のための自作の説明文)
①私たちは、何かを覚えようとするとき、同じところをくり返し読むことが多い。しかし、読むだけでは、分かったつもりになりやすい。
②そこで役に立つのが、本を閉じて、覚えたことを自分の言葉で説明してみる方法である。(A)、家族に話してみたり、白い紙に書き出してみたりするのである。これを試すと、説明につまるところが見つかる。そこが、まだ本当には分かっていない部分なのだ。
③説明するのは、読むよりも時間がかかる。(B)、つまったところだけを読み直せばよいので、全体をくり返し読むよりも、かえって早く身につくことが多い。
④つまり、学んだことを確かめるには、ただ読み返すのではなく、自分の言葉で説明してみることが大切なのである。
問題(まず自分で解いてみよう)
- 本文の②段落の「そこが、まだ本当には分かっていない部分なのだ」の「そこ」が指す内容を、本文中から十字以内で抜き出しなさい。
- 本文の(A)(B)に入る言葉として最も適切なものを、次のア〜エから1つずつ選びなさい。
ア たとえば イ しかし ウ だから エ つまり - 本文の③段落の役割として最も適切なものを、次のア〜エから1つ選びなさい。
ア 新しい話題を示している イ ②段落の方法の短所を認めたうえで、それでも効果があることを述べている ウ ②段落の方法の具体例を挙げている エ 文章全体の内容をまとめている - 筆者の主張として最も適切なものを、次のア〜エから1つ選びなさい。
ア 覚えたいことは、同じところをくり返し読むのが最もよい イ 説明するのは時間がかかるので、読み返すほうがよい ウ 学んだことは、自分の言葉で説明して確かめるとよい エ 勉強は、家族に教えてもらいながら進めるとよい - 筆者は、くり返し読むだけの勉強のどのような点を問題としていますか。①段落から十三字で抜き出しなさい。
目安:1問1〜2分。解き終わったら、下の「答えと解説を見る」を開いて確かめましょう。
答えと解説
問題1
本文の②段落の「そこが、まだ本当には分かっていない部分なのだ」の「そこ」が指す内容を、本文中から十字以内で抜き出しなさい。
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答え:「説明につまるところ」です
考え方:指示語が指す内容は、ふつう指示語より前にあります。見つけたら、指示語の位置に当てはめて意味が通るかを確かめます。
解き方:「そこ」の直前の文は「これを試すと、説明につまるところが見つかる」です。「そこ」は場所や部分を指す言葉なので、この文の中の説明につまるところを指しています。字数も十字以内に収まります。
よくあるミス:① 「本を閉じて、覚えたことを自分の言葉で説明してみる方法」を答えるミス。それは同じ段落の「これ」が指す内容で、「そこ」とは別です。② 指示語より後ろから探すミス。指示語は前に出た内容をくり返さないために使うので、まず直前を見ます。
確かめ:「説明につまるところが、まだ本当には分かっていない部分なのだ」と当てはめると、文の意味が自然に通ります。当てはめた文が筆者の言いたいことと合っていることで確かめられます。
問題2
本文の(A)(B)に入る言葉として最も適切なものを、次のア〜エから1つずつ選びなさい。
ア たとえば イ しかし ウ だから エ つまり
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答え:(A)はアの「たとえば」、(B)はイの「しかし」です
考え方:接続語は、前後の文の関係で決まります。前の内容の例を挙げるなら「たとえば」、前と反対の内容が続くなら「しかし」、前が理由で後が結果なら「だから」、前をまとめるなら「つまり」です。
解き方:(A)の前は「自分の言葉で説明してみる方法」、後は「家族に話す」「紙に書き出す」という具体的な例なので、たとえばです。(B)の前は「時間がかかる」という短所、後は「かえって早く身につく」という長所で、反対の向きの内容が続くのでしかしです。
よくあるミス:① (B)に「だから」を入れるミス。「時間がかかる。だから早く身につく」では、理由と結果がつながりません。② (A)に「つまり」を入れるミス。「つまり」は前の内容を言いかえてまとめるときに使い、例を挙げるときには使いません。
確かめ:選んだ言葉を入れて読むと、「たとえば、家族に話してみたり」「しかし、つまったところだけを読み直せばよい」となり、前後の流れが自然につながります。ほかの言葉では流れが合わなくなることで確かめられます。
問題3
本文の③段落の役割として最も適切なものを、次のア〜エから1つ選びなさい。
ア 新しい話題を示している イ ②段落の方法の短所を認めたうえで、それでも効果があることを述べている ウ ②段落の方法の具体例を挙げている エ 文章全体の内容をまとめている
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答え:イです
考え方:段落の役割は、前の段落との関係で考えます。話題を出す、例を挙げる、反対の意見や短所に答える、まとめる、などの働きがあります。
解き方:③段落は「説明するのは、読むよりも時間がかかる」と、②段落の方法の短所を先に認めています。そのあと「しかし」で、「かえって早く身につく」とそれでも効果があることを述べています。したがってイです。
よくあるミス:① 「つまり」で始まる④段落と取りちがえて、エを選ぶミス。全体のまとめは④段落です。② ③段落を新しい話題と考えてアを選ぶミス。③段落は②段落と同じ「説明してみる方法」について続けて述べています。
確かめ:③段落を取り除くと、「時間がかかるのでは」という疑問に答えないまま④段落のまとめに進むことになります。③段落が疑問に答える働きをしていることで、イが合っていると確かめられます。
問題4
筆者の主張として最も適切なものを、次のア〜エから1つ選びなさい。
ア 覚えたいことは、同じところをくり返し読むのが最もよい イ 説明するのは時間がかかるので、読み返すほうがよい ウ 学んだことは、自分の言葉で説明して確かめるとよい エ 勉強は、家族に教えてもらいながら進めるとよい
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答え:ウです
考え方:筆者の主張は、最後の段落や、「つまり」「このように」などで始まるまとめの部分に書かれていることが多くあります。
解き方:④段落は「つまり」で始まり、「学んだことを確かめるには、ただ読み返すのではなく、自分の言葉で説明してみることが大切なのである」と述べています。この内容と同じなのはウです。
よくあるミス:① 本文に出てくる言葉が入っているだけで選ぶミス。アの「くり返し読む」は、筆者が問題点として挙げたやり方です。② エを選ぶミス。本文の「家族に話してみる」は自分が説明する側になる例で、教えてもらうことではありません。
確かめ:①段落の「読むだけでは分かったつもりになりやすい」という問題点と、④段落のまとめが、ウの内容でつながります。文章のはじめと終わりの内容が一つの主張にまとまることで確かめられます。
問題5
筆者は、くり返し読むだけの勉強のどのような点を問題としていますか。①段落から十三字で抜き出しなさい。
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答え:「分かったつもりになりやすい」です
考え方:抜き出しの問題では、指定された段落と字数を手がかりにします。「問題としている点」なので、よくないことを述べている部分をさがします。
解き方:①段落の二文目に「しかし、読むだけでは、分かったつもりになりやすい」とあります。読むだけの勉強のよくない点を述べているのはこの部分で、分かったつもりになりやすいがちょうど十三字です。
よくあるミス:① 「読むだけでは、分かったつもりになりやすい」と、字数を気にせず長く抜き出すミス。抜き出しは指定の字数ぴったりにします。② 文末を「なりやすいこと」などと書きかえるミス。抜き出しでは、本文の言葉を一字も変えずに書きます。
確かめ:抜き出した部分を一字ずつ数えると十三字で、本文の表記とも一致しています。「くり返し読むだけでは、分かったつもりになりやすい」と問いに当てはめても意味が通ることで確かめられます。
説明的文章の読み方のまとめ表
| 問われること | 手がかり | 確かめ方 | この記事の問題 |
|---|---|---|---|
| 指示語 | 指示語の直前の文 | 指示語の位置に当てはめて読む | 問題1 |
| 接続語 | 前後の文の関係(例・反対・理由と結果・まとめ) | 入れて読み、流れが自然か見る | 問題2 |
| 段落の役割 | 前の段落との関係 | その段落を取り除いて考える | 問題3 |
| 筆者の主張 | 最後の段落、「つまり」などのまとめ | はじめの問題点とつながるか見る | 問題4 |
| 抜き出し | 指定の段落と字数 | 一字ずつ数え、本文と同じか見る | 問題5 |
迷ったときの手順
- 問題を先に読み、どの段落の何を問われているかを確かめる
- 指示語は直前から、接続語は前後の文の関係から考える
- 段落ごとに「話題・例・反対への答え・まとめ」のどれかを書きこみながら読む
- 筆者の主張は、最後の段落や「つまり」「このように」の後をさがす
- 選んだ答えや抜き出した言葉を本文に当てはめて、意味が通るか確かめる
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- 文法 → 国語 文法 助詞・助動詞の識別の予想問題
- 国語全体の勉強法 → 北辰テスト国語の勉強法
- 国語の勉強のよくある質問 → 中学国語の勉強法 よくある質問
- 5教科の予想問題(PDF) → 北辰テスト 予想問題
よくある質問
指示語の問題はどう解けばよいですか?
指示語の直前の文から、指している内容をさがします。見つけたら指示語の位置に当てはめて、意味が通るかを確かめます。
筆者の主張はどこに書かれていますか?
最後の段落や、「つまり」「このように」などで始まるまとめの部分に書かれていることが多くあります。はじめに示された問題点とつながるかも確かめます。
抜き出しの問題で気をつけることは?
指定された段落と字数を守り、本文の言葉を一字も変えずに書きます。句読点を字数に数えるかどうかは、問題の指示に従います。
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