予想問題・国語

国語 敬語の予想問題5問——尊敬語と謙譲語の取りちがえを1問ずつ解説

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敬語は、国語の問題で動作の主をつかめるかどうかが問われるところです。尊敬語・謙譲語・丁寧語の見分け方、特別な敬語の言葉、謙譲語を目上の人に使う誤り、身内を外の人に話すときの言い方、「お〜になる」と「お〜する」の5問にしぼり、まちがえる理由と直し方を1問ずつ解説しました。文法の見分け方は → 助詞・助動詞の識別。

この5問でおさえるポイント
  • 敬語の種類は、まず「だれの動作か」を確かめて決める
  • 目上の人の動作には尊敬語、自分や身内の動作には謙譲語、話し方をていねいにするのは丁寧語
  • 特別な敬語:言う(おっしゃる・申す)、食べる(召し上がる・いただく)、見る(ご覧になる・拝見する)
  • 外の人に身内のことを話すときは、身内の動作を高めない
  • 「お〜になる」は尊敬語、「お〜する」は謙譲語

問題(まず自分で解いてみよう)

  1. 次の(1)〜(3)の文の、線の部分の敬語の種類を、尊敬語・謙譲語・丁寧語から1つずつ選びなさい。
    (1)校長先生が教室にいらっしゃる。
    (2)明日、私が先生のお宅にうかがう。
    (3)今日は朝から雨です。
  2. 次の表の(1)〜(4)にあてはまる敬語を答えなさい。
    言う:尊敬語は(1)、謙譲語は申す・申し上げる
    食べる:尊敬語は(2)、謙譲語は(3)
    見る:尊敬語はご覧になる、謙譲語は(4)
  3. 次の文には敬語の使い方の誤りがあります。正しく書き直しなさい。
    先生が明日の予定について申された。
  4. 家にかかってきた電話で、相手から「お母さんはいらっしゃいますか」とたずねられました。次の答え方の誤りを直しなさい。
    「母はただいま外出していらっしゃいます。」
  5. 次の(1)(2)の文の、線の部分の敬語の種類を答えなさい。また、(3)の文の誤りを直しなさい。
    (1)先生がお帰りになる。
    (2)私が先生の荷物をお持ちする。
    (3)先生、こちらでお待ちしてください。

目安:1問1〜2分。解き終わったら、下の「答えと解説を見る」を開いて確かめましょう。

答えと解説

問題1

次の(1)〜(3)の文の、線の部分の敬語の種類を、尊敬語・謙譲語・丁寧語から1つずつ選びなさい。
(1)校長先生が教室にいらっしゃる。
(2)明日、私が先生のお宅にうかがう。
(3)今日は朝から雨です。

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答え:(1)は尊敬語、(2)は謙譲語、(3)は丁寧語です

考え方:敬語には、相手や話題の人の動作を高める尊敬語、自分や身内の動作をへりくだって相手を高める謙譲語、聞き手に対してていねいに言う丁寧語があります。だれの動作かを先に確かめます。

解き方:(1)動作をしているのは校長先生(目上の人)で、その動作を高めているので尊敬語です。(2)動作をしているのは「私」で、自分の動作をへりくだって先生を高めているので謙譲語です。(3)「です」は聞き手に対してていねいに言う言葉なので丁寧語です。

よくあるミス:① (2)を尊敬語と考えるミス。敬語の言葉であっても、自分の動作に使っているなら謙譲語です。② 「です」「ます」を尊敬語と考えるミス。だれかの動作を高めるのではなく、話し方をていねいにするだけなので丁寧語です。

確かめ:(1)の「いらっしゃる」は「行く・来る・いる」の尊敬語、(2)の「うかがう」は「行く・たずねる」の謙譲語です。もとの言葉にもどしても、動作の主と敬語の種類の対応が合っています。

問題2

次の表の(1)〜(4)にあてはまる敬語を答えなさい。
言う:尊敬語は(1)、謙譲語は申す・申し上げる
食べる:尊敬語は(2)、謙譲語は(3)
見る:尊敬語はご覧になる、謙譲語は(4)

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答え:(1)はおっしゃる、(2)は召し上がる、(3)はいただく、(4)は拝見するです

考え方:敬語には、「お〜になる」のような決まった形だけでなく、特別な言葉(特定の動詞)で表すものがあります。よく使うものは組で覚えます。

解き方:(1)「言う」の尊敬語はおっしゃるです。(2)「食べる」の尊敬語は召し上がる、(3)謙譲語はいただくです。(4)「見る」の謙譲語は拝見するです。

よくあるミス:① 「食べる」の尊敬語に「いただく」を使うミス。「いただく」は自分が食べる・もらうときの謙譲語なので、先生が食べるときは「召し上がる」です。② 「拝見する」を尊敬語と考えるミス。「拝」はへりくだる意味を表し、自分が見るときに使う謙譲語です。

確かめ:「先生が召し上がる」「私がいただく」のように、主語を入れて文を作ると、目上の人の動作には尊敬語、自分の動作には謙譲語が合うことが確かめられます。

問題3

次の文には敬語の使い方の誤りがあります。正しく書き直しなさい。
先生が明日の予定について申された。

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答え:「先生が明日の予定についておっしゃった。」と直します。「言われた」としても正しい文になります

考え方:動作をしているのが目上の人のときは、その動作を尊敬語で表します。謙譲語を目上の人の動作に使うのは誤りです。

解き方:「申す」は「言う」の謙譲語なので、先生の動作に使うと先生を低めてしまいます。先生の動作には尊敬語を使い、「おっしゃった」と直します。尊敬の助動詞を使って「言われた」としても正しい文になります。

よくあるミス:① 「申された」に「れる」がついているから尊敬語だと考えるミス。もとの「申す」が謙譲語なので、尊敬の「れる」をつけても正しい尊敬語にはなりません。② 「おっしゃられた」と直すミス。「おっしゃる」だけで尊敬語なので、さらに「られる」をつけると敬語を重ねすぎになります。

確かめ:動作の主は先生(目上の人)なので、尊敬語を使うのが正しい形です。直した「おっしゃった」は「言う」の尊敬語で、動作の主と敬語の種類が合っています。

問題4

家にかかってきた電話で、相手から「お母さんはいらっしゃいますか」とたずねられました。次の答え方の誤りを直しなさい。
「母はただいま外出していらっしゃいます。」

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答え:「母はただいま外出しております。」と直します

考え方:家族などの身内のことを外の人に話すときは、身内の動作を高めず、謙譲語や丁寧語を使います。

解き方:話し相手は外の人で、話題の「母」は自分の身内です。身内の動作に尊敬語「いらっしゃる」を使うと、相手より身内を高めてしまいます。そこで「いる」の謙譲語「おる」を使い、「外出しております」と直します。

よくあるミス:① 自分より目上だから母にも尊敬語を使うミス。外の人に対して話すときは、自分の家族は身内として扱います。② 「お母さんは」と言ってしまうミス。外の人に対して自分の母のことを言うときは「母」と言います。

確かめ:相手を高めるには、相手より身内を低く言う必要があります。「おります」は「いる」の謙譲語に丁寧語「ます」がついた形なので、相手に対してていねいで、身内を高めていないことが確かめられます。

問題5

次の(1)(2)の文の、線の部分の敬語の種類を答えなさい。また、(3)の文の誤りを直しなさい。
(1)先生がお帰りになる。
(2)私が先生の荷物をお持ちする。
(3)先生、こちらでお待ちしてください。

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答え:(1)は尊敬語、(2)は謙譲語です。(3)は「先生、こちらでお待ちください」または「お待ちになってください」と直します

考え方:「お(ご)〜になる」は尊敬語、「お(ご)〜する」は謙譲語の形です。似ているので、「なる」か「する」かで見分けます。

解き方:(1)「お帰りになる」は「お〜になる」の形で、先生の動作を高める尊敬語です。(2)「お持ちする」は「お〜する」の形で、自分の動作をへりくだる謙譲語です。(3)待つのは先生なので、謙譲語の「お待ちする」は誤りです。尊敬の形にして「お待ちください」または「お待ちになってください」と直します。

よくあるミス:① 「お」がついているから全部尊敬語だと考えるミス。「お〜する」は謙譲語です。② 目上の人へのお願いに「お〜してください」を使うミス。相手の動作をへりくだらせることになるので、「お〜ください」の形を使います。

確かめ:(2)は動作の主が「私」なので謙譲語、(3)は動作の主が先生なので尊敬語を使うはずです。動作の主と敬語の形を組み合わせると、直した文が正しいことがわかります。

敬語のまとめ表

もとの言葉尊敬語(相手の動作)謙譲語(自分の動作)この記事の問題
行く・来るいらっしゃる・おいでになるまいる・うかがう問題1
言うおっしゃる申す・申し上げる問題2・3
食べる召し上がるいただく問題2
見るご覧になる拝見する問題2
いるいらっしゃるおる問題4
決まった形お(ご)〜になるお(ご)〜する問題5

迷ったときの手順

  1. 線の部分の動作をしているのはだれかを確かめる
  2. 目上の人(相手や話題の人)の動作なら尊敬語、自分や身内の動作なら謙譲語を選ぶ
  3. だれの動作でもなく、文末を「です・ます」でていねいにしているなら丁寧語と考える
  4. 外の人と話しているときは、自分の家族も「身内」として謙譲語で言う
  5. 直す問題では、もとの言葉にもどしてから正しい敬語に言いかえる

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よくある質問

尊敬語と謙譲語はどう見分けますか?

動作をしているのがだれかで見分けます。目上の人の動作を高めるのが尊敬語、自分や身内の動作をへりくだって相手を高めるのが謙譲語です。

「申される」はなぜまちがいですか?

「申す」は謙譲語なので、目上の人の動作に使うと相手を低めてしまうからです。尊敬語の「おっしゃる」を使います。

家族のことを外の人に話すときの敬語は?

家族は身内として扱い、尊敬語は使いません。「母はおります」のように謙譲語や丁寧語を使います。

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