予想問題・理科

電流と電圧の予想問題5問——直列と並列のきまりと単位のミスを1問ずつ解説

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電流と電圧は中2で習う理科の単元で、オームの法則、直列回路と並列回路の電流・電圧・抵抗、電力と電力量、電熱線による発熱が問われます(回ごとの範囲は → テスト範囲)。直列と並列のきまりを取りちがえたり、時間を秒に直し忘れたりして点を落としやすい単元です。抵抗の求め方・直列回路・並列回路・電力と電力量・電熱線と水温の5問にしぼり、1問ずつ解説しました。計算の答えは検算済みです。

この5問でおさえるポイント
  • オームの法則:電圧=抵抗×電流。抵抗は電圧÷電流、電流は電圧÷抵抗
  • 直列:電流はどこも同じ、電圧は分かれる、全体の抵抗は和
  • 並列:電圧はどこも同じ、電流は分かれる、全体の抵抗はどの抵抗より小さい
  • 電力(W)=電圧×電流、電力量(J)=電力×時間(秒)
  • 同じ時間なら、発熱量と水の上昇温度は電力に比例する

問題(まず自分で解いてみよう)

  1. ある電熱線に6.0Vの電圧を加えたところ、0.3Aの電流が流れました。この電熱線の抵抗は何Ωですか。
  2. 10Ωの抵抗Aと20Ωの抵抗Bを直列につなぎ、6.0Vの電源につなぎました。回路に流れる電流は何Aですか。また、抵抗Aに加わる電圧は何Vですか。
  3. 10Ωの抵抗Cと30Ωの抵抗Dを並列につなぎ、6.0Vの電源につなぎました。回路全体に流れる電流は何Aですか。また、回路全体の抵抗は何Ωですか。
  4. 「100V-600W」と表示された電気ポットを100Vの電源につないで5分間使いました。このとき流れる電流は何Aですか。また、使った電力量は何Jですか。
  5. 6Wの電熱線で水をあたためたところ、5分間で水温が3℃上がりました。同じ量・同じ温度の水を18Wの電熱線で5分間あたためると、水温は何℃上がると考えられますか。ただし、発生した熱はすべて水の温度上昇に使われるものとします。

目安:1問1〜2分。解き終わったら、下の「答えと解説を見る」を開いて確かめましょう。

答えと解説

問題1

ある電熱線に6.0Vの電圧を加えたところ、0.3Aの電流が流れました。この電熱線の抵抗は何Ωですか。

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答え:20Ωです

考え方:オームの法則は「電圧(V)=抵抗(Ω)×電流(A)」です。抵抗を求めるときは、電圧を電流でわります。

解き方:6.0Vを0.3Aでわって、抵抗は20Ωです。

よくあるミス:① 電流を電圧でわって、0.05のような小さな値を答えてしまうミス。「抵抗=電圧÷電流」の形を書いてから数を入れましょう。② 電流をmAのまま計算するミス。300mAなら0.3Aに直してから使います。

確かめ:20Ωの電熱線に0.3Aの電流が流れるとき、電圧は20の10分の3で6.0Vになり、問題の電圧と一致します。

問題2

10Ωの抵抗Aと20Ωの抵抗Bを直列につなぎ、6.0Vの電源につなぎました。回路に流れる電流は何Aですか。また、抵抗Aに加わる電圧は何Vですか。

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答え:電流は0.2Aで、抵抗Aに加わる電圧は2.0Vです

考え方:直列回路では、全体の抵抗は各抵抗の和になり、どの部分にも同じ大きさの電流が流れます。電源の電圧は、各抵抗に分かれて加わります。

解き方:全体の抵抗は10Ωと20Ωの和で30Ω。電流は、6.0Vを30Ωでわって0.2A。抵抗Aの電圧は、10Ωに0.2Aが流れるので、10の5分の1で2.0Vです。

よくあるミス:① 電源の6.0Vがそのまま抵抗Aに加わると考えるミス。直列では電圧が分かれるので、Aにはその一部しか加わりません。② 抵抗Aだけで電流を求めて、6.0Vを10Ωでわって0.6Aとするミス。直列では全体の抵抗で電流を求めます。

確かめ:抵抗Bの電圧は、20Ωに0.2Aが流れるので4.0Vです。AとBの電圧を合わせると6.0Vになり、電源の電圧と一致します。

問題3

10Ωの抵抗Cと30Ωの抵抗Dを並列につなぎ、6.0Vの電源につなぎました。回路全体に流れる電流は何Aですか。また、回路全体の抵抗は何Ωですか。

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答え:全体の電流は0.8Aで、回路全体の抵抗は7.5Ωです

考え方:並列回路では、どの抵抗にも電源と同じ電圧が加わり、全体の電流は各抵抗に流れる電流の和になります。全体の抵抗は、どの抵抗よりも小さくなります。

解き方:抵抗Cには、6.0Vを10Ωでわって0.6A、抵抗Dには、6.0Vを30Ωでわって0.2Aが流れます。全体の電流は、0.6Aと0.2Aを合わせて0.8A。全体の抵抗は、6.0Vを0.8Aでわって7.5Ωです。

よくあるミス:① 並列でも抵抗を足して40Ωとしてしまうミス。足し算になるのは直列のときです。並列では全体の抵抗はいちばん小さい10Ωよりも小さくなります。② 各抵抗に加わる電圧を半分ずつ(3.0V)と考えるミス。並列では、どの抵抗にも電源と同じ6.0Vが加わります。

確かめ:7.5Ωは、10Ωと30Ωのどちらよりも小さく、並列回路の性質に合っています。7.5Ωに0.8Aが流れるとき、電圧は6.0Vになり、電源の電圧と一致します。

問題4

「100V-600W」と表示された電気ポットを100Vの電源につないで5分間使いました。このとき流れる電流は何Aですか。また、使った電力量は何Jですか。

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答え:電流は6Aで、電力量は180000J(180kJ)です

考え方:電力(W)=電圧(V)×電流(A)、電力量(J)=電力(W)×時間(秒)です。時間は必ず秒に直してから計算します。

解き方:電流は、600Wを100Vでわって6A。5分は300秒なので、電力量は600Wの300倍で180000J(180kJ)です。

よくあるミス:① 時間を「分」のまま計算して、600Wの5倍で3000Jとしてしまうミス。ジュールを求めるときは時間を秒にします。② 電力と電力量を取りちがえるミス。電力は1秒あたりのはたらき(W)、電力量は使った電気エネルギーの量(J)です。

確かめ:電力量はWh(ワット時)でも表せます。5分は12分の1時間なので、600Wの12分の1で50Whです。1Whは3600Jなので、50Whは180000Jとなり、答えと一致します。

問題5

6Wの電熱線で水をあたためたところ、5分間で水温が3℃上がりました。同じ量・同じ温度の水を18Wの電熱線で5分間あたためると、水温は何℃上がると考えられますか。ただし、発生した熱はすべて水の温度上昇に使われるものとします。

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答え:9℃上がると考えられます

考え方:電熱線から発生する熱量(J)=電力(W)×時間(秒)です。水の量と時間が同じなら、水の上昇温度は電力に比例します。

解き方:18Wは6Wの3倍なので、同じ5分間に発生する熱量も3倍です。水温の上昇も3℃の3倍で9℃です。

よくあるミス:① 電力が大きいと電熱線の抵抗も大きいと考えて、逆に上昇温度が小さくなると答えるミス。同じ電圧なら、抵抗が小さい電熱線ほど電流が大きく、電力も大きくなります。② 時間を変えてしまうミス。この問題では時間は同じ5分なので、電力の比だけで考えます。

確かめ:5分(300秒)で、6Wの電熱線は1800J、18Wの電熱線は5400Jの熱を出します。熱量の比は1:3で、水温の上昇3℃と9℃の比と一致します。

直列回路と並列回路のまとめ表

項目直列回路並列回路この記事の問題
電流どこも同じ各部分の電流の和が全体の電流問題2・3
電圧各部分の電圧の和が電源の電圧どこも電源と同じ問題2・3
全体の抵抗各抵抗の和(大きくなる)どの抵抗よりも小さくなる問題2・3
電力・電力量電力(W)=電圧×電流、電力量(J)=電力×時間(秒)、1Wh=3600J問題4・5

迷ったときの手順

  1. 回路図を見て、直列か並列かを最初に決める
  2. わかっている量(電圧・電流・抵抗)を、回路のどの部分の値なのかを書きこむ
  3. オームの法則は「求めたい量=ほかの2つの量の式」の形を書いてから数を入れる
  4. 電力量や熱量は、時間を秒に直してから計算し、単位(W・J)を確かめる

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よくある質問

オームの法則の式はどう使い分けますか?

電圧=抵抗×電流がもとの式です。抵抗を求めるときは電圧を電流でわり、電流を求めるときは電圧を抵抗でわります。電流がmAで書かれていたらAに直してから使います。

直列回路と並列回路で全体の抵抗はどうなりますか?

直列回路では各抵抗の和になり、全体の抵抗は大きくなります。並列回路では、全体の抵抗はつないだどの抵抗よりも小さくなります。

電力量を求めるときの注意点は何ですか?

電力量(J)は電力(W)に時間(秒)をかけて求めるので、時間を必ず秒に直します。1Wh(ワット時)は3600Jです。

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