地形図の読み取りの予想問題5問——縮尺・地図記号・等高線・方位を図で1問ずつ解説
地形図の読み取りは、縮尺の計算、地図記号、等高線から標高や傾きを読むこと、方位の4つがそろって問われる単元です。この5問にしぼり、図を見ながら1問ずつ解説しました。図と地図記号はこの記事のために自作した簡略図で、実際の地形図ではありません。日本の地形は → 日本の地形・気候の予想問題。
- 実際の距離は、地図上の長さに縮尺の分母をかけて、単位を直す
- 地図記号は形の由来とセットでおぼえる
- 2万5千分の1は主曲線10mごと・計曲線50mごと、5万分の1は主曲線20mごと・計曲線100mごと
- 等高線の間かくがせまいほど傾きが急
- 方位記号がなければ上が北
問題(まず自分で解いてみよう)
- 図は、縮尺2万5千分の1の地形図を簡略化したものです。地点Aと地点Bは、地図上で4cmはなれています。AB間の実際の距離は何kmですか。
- 図のア〜エは、地形図で使われる地図記号を簡略化したものです。それぞれが表すものを答えなさい。
- 図は、縮尺2万5千分の1の地形図の等高線を簡略化したものです。主曲線は10mごとに引かれ、太い線は計曲線です。外側の太い線の標高は100m、内側の太い線は150mです。点Pの標高は何mですか。
- 図は、ある山の等高線を簡略化したものです。点Aのある西側の斜面と、点Bのある東側の斜面では、どちらのほうが傾きが急ですか。理由も答えなさい。
- 図は、方位記号のない地形図を簡略化したものです。学校から見て、寺院はどの方位にありますか。八方位で答えなさい。
目安:1問1〜2分。解き終わったら、下の「答えと解説を見る」を開いて確かめましょう。
答えと解説
問題1
図は、縮尺2万5千分の1の地形図を簡略化したものです。地点Aと地点Bは、地図上で4cmはなれています。AB間の実際の距離は何kmですか。(図は上の問題を見てください)
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答え:実際の距離は1kmです
考え方:縮尺2万5千分の1は、地図上の長さの25000倍が実際の長さという意味です。cmで計算してから、kmに直します。
解き方:地図上の4cmを25000倍すると、実際の長さは100000cmです。100cmで1m、1000mで1kmなので、100000cmは1000m、つまり 1km です。
よくあるミス:① 単位を直さずに「100000km」や「100km」と答えるミス。cmからmへは100でわり、mからkmへは1000でわります。② 5万分の1の地形図と取りちがえて2kmと答えるミス。問題の縮尺を必ず確かめます。
確かめ:1kmは100000cmです。これを25000でわると4cmになり、地図上の長さと一致します。
問題2
図のア〜エは、地形図で使われる地図記号を簡略化したものです。それぞれが表すものを答えなさい。(図は上の問題を見てください)
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答え:アは小・中学校、イは寺院、ウは郵便局、エは消防署です
考え方:地図記号は、形の由来とセットでおぼえると忘れにくくなります。
解き方:アは「文」の字で小・中学校です。イは「卍(まんじ)」で寺院です。ウは〒を丸で囲んだ形で郵便局です。エは昔の火消しの道具「さすまた」の形で消防署です。
よくあるミス:① 寺院(卍)と神社(鳥居の形)を取りちがえるミス。神社は鳥居の形の記号です。② 消防署と交番を混同するミス。交番は警棒を交差させた×の形です。
確かめ:それぞれの記号を、文字や道具の形の由来と結びつけて言えるか見直します。「文」は学校の文字、「卍」は寺院の印、「〒」は郵便のマーク、さすまたの形は消防署で、どれも答えと一致します。
問題3
図は、縮尺2万5千分の1の地形図の等高線を簡略化したものです。主曲線は10mごとに引かれ、太い線は計曲線です。外側の太い線の標高は100m、内側の太い線は150mです。点Pの標高は何mですか。(図は上の問題を見てください)
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答え:点Pの標高は130mです
考え方:2万5千分の1の地形図では、細い主曲線は10mごと、太い計曲線は50mごとに引かれます。等高線を1本内側に入るごとに10m高くなります。
解き方:外側の100mの線から内側へ数えると、110m、120m、130mと続きます。点Pは外側から4本目の線の上にあるので、標高は 130m です。
よくあるミス:① 1本を20mと数えて160mと答えるミス。20mごとは5万分の1の主曲線です。② 外側の太い線を数えに入れず、1本ずれるミス。100mの線を1本目として数えます。
確かめ:100mの線と150mの線のあいだには細い線が4本あり、10mずつ上がると110m、120m、130m、140mになります。Pの線は3本目の細い線なので130mで、答えと一致します。
問題4
図は、ある山の等高線を簡略化したものです。点Aのある西側の斜面と、点Bのある東側の斜面では、どちらのほうが傾きが急ですか。理由も答えなさい。(図は上の問題を見てください)
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答え:点Aのある西側の斜面のほうが急です。等高線の間かくがせまいからです
考え方:等高線は同じ高さの地点を結んだ線です。間かくがせまいところほど傾きが急で、広いところほどゆるやかです。
解き方:西側では等高線がつまって引かれ、東側では広くはなれています。短い水平距離で同じ高さだけ上がる西側のほうが、傾きが 急 です。したがって答えは 点Aのある西側の斜面 です。
よくあるミス:① 線が多く見える側を「高い」と考えるミス。山の高さは線の数で決まり、間かくは傾きを表します。② 理由を「線が多いから」と書くミス。「等高線の間かくがせまいから」と書きます。
確かめ:どちらの斜面も同じ本数の等高線をこえて頂上に着きます。西側のほうが短い距離で同じ高さを上がるので、傾きが急だと確かめられます。
問題5
図は、方位記号のない地形図を簡略化したものです。学校から見て、寺院はどの方位にありますか。八方位で答えなさい。(図は上の問題を見てください)
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答え:寺院は学校から見て北東にあります
考え方:地形図では、方位記号がないときは上が北です。右が東、下が南、左が西になります。
解き方:寺院は学校の右上にあります。上は北、右は東なので、そのあいだの方位で 北東 です。
よくあるミス:① 寺院から見た学校の方位(南西)を答えるミス。「どこから見て」の起点を必ず確かめます。② 「東北」と書くミス。八方位では北東のように南北を先に書きます。
確かめ:学校から寺院へは、右へ進む長さと上へ進む長さが同じです。東と北にちょうど同じだけ進むので、八方位では北東になり、答えと一致します。
地形図の読み取りのまとめ表
| 読み取ること | きまり | この記事の問題 |
|---|---|---|
| 縮尺と実際の距離 | 地図上の長さに縮尺の分母をかけ、cmをmやkmに直す | 問題1 |
| 地図記号 | 文は小・中学校、卍は寺院、〒の丸は郵便局、さすまたの形は消防署 | 問題2 |
| 等高線と標高 | 2万5千分の1では主曲線10mごと、計曲線50mごと | 問題3 |
| 傾きの急・ゆるやか | 等高線の間かくがせまいほど急 | 問題4 |
| 方位 | 方位記号がなければ上が北 | 問題5 |
迷ったときの手順
- 最初に縮尺を確かめる(2万5千分の1か、5万分の1か)
- 距離は、地図上の長さに分母をかけてから単位を直す
- 標高は、太い計曲線の数字を手がかりに、主曲線の本数を数える
- 傾きは、等高線の間かくの広さで比べる
- 方位は、方位記号があればそれに従い、なければ上を北とする
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よくある質問
地形図で実際の距離はどう求めますか?
地図上の長さに縮尺の分母をかけます。2万5千分の1なら25000倍で、cmで出た長さをmやkmに直します。
等高線は何mごとに引かれていますか?
2万5千分の1の地形図では主曲線が10mごと、計曲線が50mごとです。5万分の1では主曲線が20mごと、計曲線が100mごとです。
傾きが急なところはどう見分けますか?
等高線の間かくがせまいところほど傾きが急で、広いところほどゆるやかです。
問題と図はすべて当サイトのオリジナルで、図は自作の簡略図です(国土地理院の地図は使っていません)。距離の計算は検算しています。「北辰テスト」は北辰図書株式会社の商標です。当サイトは北辰図書株式会社・埼玉県教育委員会・各高等学校とは関係のない非公式の学習支援サイトです。
