埼玉の私立の学費補助——3つの制度のちがいと申請のしかた
埼玉県の私立高校に通う場合、学費の補助は主に3つあります。国の高等学校等就学支援金(授業料)、県が上乗せする父母負担軽減事業補助金(授業料・施設費等・入学金)、県の奨学のための給付金(教科書代などの教育費)です。どれも入学後に、原則として学校を通して申請し、毎年度申請が必要です。入学前には受け取れないので、入学金などはいったん自分で用意します。埼玉県学事課の「私立学校の学費軽減制度に関するQ&A」をもとにまとめました。
- 3つの違い(対象・金額・申請時期):国の就学支援金は授業料に私立全日制で年45万7,200円まで(令和8年度から所得制限なし)・4月頃申請/県の父母負担軽減事業補助金は授業料・施設費等・入学金に収入に応じて上乗せ・時期は学校から案内/県の奨学のための給付金は教科書代など(非課税世帯などが対象)・7月頃申請 → 早見表
- 補助は3種類:国の就学支援金/県の父母負担軽減事業補助金/県の奨学のための給付金
- 申請は原則学校を通して。案内は在籍する学校から届く
- 毎年度申請が必要
- 入学前には受け取れない(入学後に申請・審査→学校を通して支給)
- 父母負担軽減事業補助金は生徒と保護者の両方が埼玉県内に住んでいることが要件
- 補助額は収入などで変わる。額は県のページのリーフレット・試算表で確認
早見表:3つの制度の対象・金額・申請時期(令和8年度)
| 制度 | 対象になる費用 | 金額 | 申請時期 |
|---|---|---|---|
| 高等学校等就学支援金(国) | 授業料 | 私立全日制は支給上限45万7,200円(年額)。令和8年度から所得制限なし。授業料が上限より低ければ授業料の額まで | 4月頃(入学後、学校を通して) |
| 父母負担軽減事業補助金(埼玉県) | 授業料・施設費等納付金・入学金 | 就学支援金への上乗せ。世帯の収入(住民税の課税標準額など)で変わる。額は県のリーフレット・試算表で確認 | 在籍する学校から案内 |
| 奨学のための給付金(埼玉県) | 授業料以外の教育費(教科書代など) | 生活保護(生業扶助)受給世帯・非課税世帯などが対象。額は県のページで確認 | 7月頃(県外の学校に通う場合は県に直接申請) |
金額・時期の出典:文部科学省「高等学校等就学支援金制度に関するQ&A」(私立全日制の支給上限45万7,200円・所得制限の撤廃)、埼玉県学事課「令和8年度 高等学校(全日制)リーフレット」(申請時期の目安・給付金の対象)。2026年10月21日確認。申請の期日は学校によって異なるので、在籍する学校の案内で確認してください。
3つの補助制度のちがい
| 制度 | 実施 | 対象になる費用 | 住所の要件 |
|---|---|---|---|
| 高等学校等就学支援金 | 国 | 授業料 | 生徒が日本国内に住んでいる |
| 父母負担軽減事業補助金 | 埼玉県(国の支援金への上乗せ) | 授業料・施設費等納付金・入学金 | 生徒と保護者が埼玉県内に住んでいる |
| 奨学のための給付金 | 埼玉県 | 授業料以外の教育費(教科書代など) | 保護者が埼玉県内に住んでいる |
県のQ&Aでは、父母負担軽減事業補助金を「高等学校等就学支援金等に埼玉県が独自に上乗せを行う、授業料、施設費等納付金及び入学金に対する補助制度です。」、奨学のための給付金を「授業料以外の教育費(教科書代等)に対する補助制度です。」と説明しています。父母負担軽減事業補助金の居住地の要件は「生徒及び保護者が埼玉県内に居住していること」です。入学金が補助の対象になるのは、県のページでは高等学校(全日制)の場合とされています。
申請のしかた
- 「各補助金に係る申請は、原則学校を通して行います。」申請の時期や方法は、在籍する学校から案内されます。例外として、「埼玉県内にお住まいで埼玉県外の学校にお通いの場合で、奨学のための給付金を申請する場合のみ、県に直接申請いただきます。」とされています。
- 申請は「毎年度申請が必要です。」とされています。
- 父母負担軽減事業補助金の申請書類は「各学校が定める申請書」「世帯全員の住民票」などです。就学支援金はオンライン(e-Shien)で申請します。
- 補助金は、学校を通して申請した場合、学校から支払われます。
入学前には受け取れない
県のQ&Aでは「補助金は入学後に申請していただき、審査が完了した後に学校を通して支給します。入学前にお受け取りいただくことはできません。」とされています。入学金など入学前に納める費用は、補助を待たずに家庭で用意することになります。
たとえば、併願する私立の入学金と、入学後に納める授業料・施設費の額を一覧にして、「入学前に自分で払う額」と「入学後に補助の申請をする額」に分けておくと、春に必要な現金の目安がつかみやすくなります(説明のための例です。補助の額は世帯の収入などで変わるので、県の試算表と学校の案内で確認してください)。私立の学費は → 埼玉の私立高校の学費一覧/入学金一覧
よくある疑問
- 授業料が補助額より安い場合:「実際の授業料等の金額が補助額よりも低い場合、実際の授業料等の金額を上限に補助を行います。」
- 通信制とサポート校:通信制高等学校は補助の対象です(父母負担軽減事業補助金は県が認可した通信制のみ)。サポート校の学費は補助の対象になりません。
- 年度の途中で引っ越した場合:父母負担軽減事業補助金は、県内に住んでいる期間について月割りで補助されます。
- 補助額を知りたい:額は学校の種類や収入などで変わります。県のページにリーフレット・目安年収の資料・補助額の試算表(エクセル)があります。
出典:埼玉県総務部学事課「私立学校の学費軽減制度に関するQ&A」「私立学校の父母負担軽減について(令和8年度)」(2026年10月4日に2回以上確認、10月21日に再確認。補助額の表は画像のため、このページには載せていません)。
問い合わせ先
埼玉県総務部学事課「学費軽減ヘルプデスク」048-830-2725(平日 午前8時30分~午後5時15分)。申請の時期・方法は在籍する学校に相談します。
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よくある質問
埼玉の私立高校の学費の補助にはどんなものがありますか?
国の高等学校等就学支援金(授業料)、県の父母負担軽減事業補助金(授業料・施設費等納付金・入学金)、県の奨学のための給付金(教科書代などの教育費)の3つが主な制度です。
補助金は入学前に受け取れますか?
受け取れません。入学後に申請し、審査が終わってから学校を通して支給されます。
補助金の申請はどこでしますか?
原則として在籍する学校を通して申請します。毎年度の申請が必要です。
補助金はいつ申請しますか?
入学後に、在籍する学校から届く案内に沿って申請します。県の令和8年度のリーフレットでは、国の就学支援金は4月頃、奨学のための給付金は7月頃とされています。父母負担軽減事業補助金の時期は在籍する学校から案内されます。どれも毎年度の申請が必要です。県外の学校に通う場合の奨学のための給付金は、県に直接申請します。
父母負担軽減事業補助金の住所の要件は?
生徒と保護者の両方が埼玉県内に住んでいることが要件です。
内容は埼玉県総務部学事課のページ(2026年10月4日に確認、10月21日に再確認)と文部科学省の就学支援金のQ&A(2026年10月21日に確認)によります。「北辰テスト」は北辰図書株式会社の商標です。当サイトは北辰図書株式会社・埼玉県教育委員会・各高等学校とは関係のない非公式の学習支援サイトです。
