予想問題・社会

現代社会の予想問題5問——似た言葉の区別と短い記述を1問ずつ解説

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公民の「現代社会」は、北辰テストでは第5回(10/11)で初めて出題範囲に入る単元です(当サイトの集計では、2024・2025年度とも第5回で社会の大問が5つから6つに増え、公民が加わっています。→ テスト範囲)。用語は少ないのに、「似た言葉の区別」と「短い記述」で点差がつく単元です。全国の中学生がつまずきやすいポイントを5問にしぼり、1問ずつ「なぜそのミスが起きるか」まで解説しました。

この5問でおさえるポイント
  • 「何人で1人を支えるか」は、支える人数 ÷ 支えられる人数
  • 情報リテラシー=力、情報モラル=態度
  • グローバル化のキーワードは「国境をこえて」「世界の一体化」
  • むだの話は効率、不公平の話は公正
  • 多数決では少数意見の尊重をセットで書く

問題(まず自分で解いてみよう)

  1. ある町では、15〜64歳の人口が6000人、65歳以上の人口が3000人です。20年後、15〜64歳の人口が5000人に減り、65歳以上の人口が4000人に増えると予想されています。15〜64歳の人が何人で65歳以上の人1人を支えることになるか、現在と20年後それぞれ答えなさい。また、この変化から考えられる課題を1つ書きなさい。
  2. 次の文の( A )( B )にあてはまる語句を答えなさい。
    インターネットの情報には誤りもあるので、情報を自分で選び、正しく判断して活用する力である( A )を身につけることが大切である。また、SNSで情報を発信するときには、他人を傷つけたり、権利を侵したりしないように気をつける態度である( B )も求められる。
  3. グローバル化の説明として最も適切なものを、次のア〜エから1つ選びなさい。
    ア コンピューターや通信網が発達し、情報が社会の中で大きな役割を果たすようになること。
    イ 人・もの・お金・情報が国境をこえて行き来し、世界の一体化が進むこと。
    ウ 子どもの数が減り、人口にしめる高齢者の割合が高くなること。
    エ 地域ごとに受けつがれてきた行事や芸能を守り、次の世代に伝えること。
  4. ある中学校では、体育館を使う時間を部活動ごとに決めています。次のア・イは、決め方を見直すときの意見です。それぞれ「効率」と「公正」のどちらの考え方にもとづく意見か答えなさい。
    ア ある部が使わない日は、その時間を空けたままにせず、ほかの部が使えるようにするべきだ。
    イ 使う時間を決める話し合いには、部員の少ない部も含めて、すべての部の代表が参加するべきだ。
  5. 学級でものごとを決めるとき、「全会一致」と「多数決」があります。多数決の長所と短所をそれぞれ書き、多数決で決めるときに大切なことを説明しなさい。

目安:問題2・3は1問1分、問題1・4・5は1問2〜3分。解き終わったら、下の「答えと解説を見る」を開いて確かめましょう。

答えと解説

問題1

ある町では、15〜64歳の人口が6000人、65歳以上の人口が3000人です。20年後、15〜64歳の人口が5000人に減り、65歳以上の人口が4000人に増えると予想されています。15〜64歳の人が何人で65歳以上の人1人を支えることになるか、現在と20年後それぞれ答えなさい。また、この変化から考えられる課題を1つ書きなさい。

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答え:現在 2人、20年後 1.25人。課題の例:働く世代1人あたりの年金・医療・介護などの社会保障の負担が重くなる。

考え方:15〜64歳は、働いて社会を支える中心になる生産年齢人口です。「何人で1人を支えるか」は、生産年齢人口 ÷ 65歳以上の人口 で求めます。

解き方:現在 6000 ÷ 3000 = 2人。20年後 5000 ÷ 4000 = 1.25人。支える側が減り、支えられる側が増えるので、1人を支える人数が少なくなります。だから、働く世代1人あたりの社会保障(年金・医療・介護)の負担が重くなる、というのが代表的な課題です。

よくあるミス:① 割り算を逆にして「3000 ÷ 6000 = 0.5人」とするミス。「何人で1人を支えるか」なので、1人にあたる側(65歳以上)で割ります。② 課題を「人口が減る」とだけ書くミス。記述では「だれの・何の負担が・どうなるか」まで書くと点になります。

確かめ:2人 → 1.25人と数が小さくなっていれば、「支える人が減った」という問題文の状況と合っています。

問題2

次の文の( A )( B )にあてはまる語句を答えなさい。
インターネットの情報には誤りもあるので、情報を自分で選び、正しく判断して活用する力である( A )を身につけることが大切である。また、SNSで情報を発信するときには、他人を傷つけたり、権利を侵したりしないように気をつける態度である( B )も求められる。

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答え:A 情報リテラシー B 情報モラル

考え方:「力(能力)」をいうのか、「態度・心がまえ」をいうのかで見分けます。

解き方:情報を選び、判断し、活用する力が情報リテラシー。発信するときに他人や社会に迷惑をかけないようにする態度が情報モラルです。

よくあるミス:2つを入れかえてしまうミスです。「リテラシー」はもともと「読み書きの能力」という意味の言葉なので、「リテラシー=力」と結びつけると混ざりません。なお、テレビや新聞などのメディアの情報をうのみにせず読み取る力をメディアリテラシーということもあります。

あわせて覚える:情報化が進んだ社会の課題として、個人情報の流出、デマの拡散、情報を使える人と使えない人の差などがよく出ます。

問題3

グローバル化の説明として最も適切なものを、次のア〜エから1つ選びなさい。
ア コンピューターや通信網が発達し、情報が社会の中で大きな役割を果たすようになること。
イ 人・もの・お金・情報が国境をこえて行き来し、世界の一体化が進むこと。
ウ 子どもの数が減り、人口にしめる高齢者の割合が高くなること。
エ 地域ごとに受けつがれてきた行事や芸能を守り、次の世代に伝えること。

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答え:イ

考え方:現代社会の3つの特色(少子高齢化・情報化・グローバル化)の説明を、それぞれキーワードで見分けます。

解き方:グローバル化のキーワードは「国境をこえて」「世界の一体化」です。答えはイ。アは情報化、ウは少子高齢化、エは伝統文化の継承の説明です。

よくあるミス:インターネットで世界とつながるイメージから、アを選んでしまうミスです。アの文には「国境」「世界」が出てきません。情報化は「情報の役割が大きくなること」、グローバル化は「世界が結びつくこと」と、主語を分けて覚えましょう。

あわせて覚える:グローバル化が進むと、各国が得意なものを生産して貿易で交換する国際分業が進み、海外の商品との国際競争も激しくなります。食料を外国に頼る割合が高くなることも、グローバル化と結びつけて問われます。

問題4

ある中学校では、体育館を使う時間を部活動ごとに決めています。次のア・イは、決め方を見直すときの意見です。それぞれ「効率」と「公正」のどちらの考え方にもとづく意見か答えなさい。
ア ある部が使わない日は、その時間を空けたままにせず、ほかの部が使えるようにするべきだ。
イ 使う時間を決める話し合いには、部員の少ない部も含めて、すべての部の代表が参加するべきだ。

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答え:ア 効率 イ 公正(手続きの公正さ)

考え方:効率は「時間・もの・お金などをむだなく使うこと」。公正は「一部の人が不利にならないこと」で、決め方そのものが公平かを見る手続きの公正さと、機会や結果が公平かを見る機会・結果の公正さがあります。

解き方:ア は空いた時間というむだをなくす意見なので効率。イ はみんなが話し合いに参加できるようにする意見なので公正(手続きの公正さ)です。

よくあるミス:「みんなが使えるようにする」という言葉にひっぱられて、ア を公正と答えるミスです。ア の中心は「空けたままにしない=むだをなくす」ことなので効率です。見分けるときは、むだの話 → 効率、不公平・仲間はずれの話 → 公正と考えましょう。

確かめ:ア を実行しても、話し合いに参加できない部がある不公平は解決しません。イ を実行しても、空き時間のむだは解決しません。それぞれ別の考え方だとわかります。

問題5

学級でものごとを決めるとき、「全会一致」と「多数決」があります。多数決の長所と短所をそれぞれ書き、多数決で決めるときに大切なことを説明しなさい。

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答え:長所:一定の時間内に結論を出しやすい。短所:少数意見が反映されにくい。大切なこと:決める前に十分に話し合い、少数意見も尊重すること。

考え方:決め方にはそれぞれ長所と短所があり、対で覚えると記述に強くなります。

解き方:全会一致は、全員が納得できる反面、決まるまでに時間がかかることがあります。多数決は、一定の時間で決まるのが長所、少数意見が反映されにくいのが短所です。そのため、多数決の前に十分話し合い、少数意見を尊重することが大切です。

よくあるミス:① 「多数決は公平だから問題ない」と短所を書けないミス。② 大切なことを「多数の意見に従うこと」と書くミス。これは多数決のしくみを説明しただけで、問われている「気をつけること」になっていません。多数決の弱点(少数意見)をおぎなう内容を書くのがポイントです。

あわせて覚える:対立がおきたとき、話し合いで合意をめざします。そのときの判断の基準が問題4の「効率」と「公正」です。「対立 → 合意(効率と公正)」の流れで1つにまとめて覚えましょう。

現代社会の要点の表

テーマおさえる語句よく問われること
少子高齢化生産年齢人口・社会保障働く世代の負担が重くなる(問題1)
情報化情報リテラシー・情報モラル力と態度の区別、個人情報やデマの問題(問題2)
グローバル化国際分業・国際競争世界の一体化、貿易で結びつく(問題3)
文化伝統文化・年中行事・多文化共生文化の多様性を認め合うこと
対立と合意効率・公正・全会一致・多数決意見の分類、多数決の長所と短所(問題4・5)

迷ったときの手順

  1. 選択肢や文の中のキーワード(国境・情報・高齢者・むだ・不公平など)に線を引く
  2. キーワードから、どのテーマ(少子高齢化・情報化・グローバル化・効率と公正)の話かを決める
  3. 記述は「だれの・何が・どうなる」の形で、問われていることにそのまま答える
  4. 計算が出たら、何を何で割るか(1人にあたる側で割る)を書いてから計算する

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よくある質問

公民は北辰テストの何回目から出題されますか?

当サイトが集計した範囲では、2024・2025年度とも第5回で社会の大問が5つから6つに増え、公民(現代社会)が加わっています。正式な出題範囲は北辰図書の案内で確認してください。

効率と公正はどう見分けますか?

時間やもの・お金のむだをなくす考え方が効率、一部の人が不利にならないようにする考え方が公正です。公正には、決め方が公平かを見る手続きの公正さと、機会や結果が公平かを見る機会・結果の公正さがあります。

情報リテラシーと情報モラルのちがいは何ですか?

情報リテラシーは情報を選び、判断し、活用する力のことです。情報モラルは、情報を発信するときに他人を傷つけたり権利を侵したりしないようにする態度のことです。

問題はすべて当サイトのオリジナルです。数値は架空の町の例で、計算で検算済みです。「北辰テスト」は北辰図書株式会社の商標です。当サイトは北辰図書株式会社・埼玉県教育委員会・各高等学校とは関係のない非公式の学習支援サイトです。