勉強の技術

模試の復習法——解き直しを「次の点」に変える3ステップ

更新日:

模試の価値の半分は当日に、残りの半分は復習にあります。ただし「全部解き直す」復習は時間がかかりすぎて続きません。北辰テストの年8回のサイクルを前提に、最小の時間で次の回の点につながる復習を3ステップで設計します。

復習の3ステップ
  • 当日:自己採点と「間違いの仕分け」(30分)
  • 翌日〜週内:優先度の高い問題だけ解き直し(教科あたり30〜60分)
  • 成績票到着後:正答率データで優先度を修正し、1週間後に再テスト

ステップ1:当日——仕分けが9割

試験当日、記憶が新しいうちに自己採点し(自己採点のやり方)、間違えた問題を3つに仕分けます:①ケアレスミス/②時間切れ/③解けなかった。この仕分けだけで、復習の対象と方法が決まります。①はミスノートへ(ケアレスミス対策)、②は時間配分の見直しメモ、そして解き直しの対象は③だけです。

ステップ2:解き直し——「あと一歩」の問題に絞る

③の中にも優先度があります。解説を読んで「あ、そういうことか」となる問題(あと一歩だった問題)が最優先。解説を読んでも分からない問題は、単元の基礎から抜けているサインなので、その場で無理に潰さず「単元復習リスト」へ送ります。模試の復習と単元の学び直しを区別する——これを混ぜると、1問に1時間かかって復習が嫌いになります。

解き直しは「解説を読んで納得」で終わらせず、何も見ずにもう一度解けるかまで。読んで分かると解けるの間には、想像以上の距離があります。

ステップ3:成績票が来たら——正答率で優先度を更新

約10日後に成績票が届いたら、設問別正答率と自分の正誤を突き合わせます(成績票の見方)。「正答率50%以上なのに落とした問題」が、偏差値に最も直結する復習対象です。当日の仕分けで見落としていた問題がここで拾えます。逆に、正答率20%の難問は解き直せなくても気にしない——ここで差はついていません。

仕上げに、解き直した問題を1週間後にもう一度解く「再テスト」を。1回の解き直しは1週間で薄れます。2回目で定着し、次の北辰で「前に落とした型」が得点源に変わります。

時間の目安:この方式なら、5教科の復習は合計3〜4時間で回ります。「全部やり直す」と考えると1週間かかって挫折しますが、「③の中のあと一歩だけ→正答率で追加→1週間後に再テスト」なら、部活や定期テストと両立できる分量です。

よくある質問

復習ノートは作るべきですか?

凝ったまとめノートは不要です。役立つのは「間違えた問題の番号・単元・間違いの種類」を1行で記録する一覧だけ。数回分たまると、自分が繰り返し落とす型が見えてきて、それ自体が最強の教材になります。

過去の回の復習まで手が回りません

直近の回を優先してください。古い回の間違いは、実力が変わって「今なら解ける」ものも多く、費用対効果が下がっています。直近回の復習サイクルを確立することが先です。

「北辰テスト」は北辰図書株式会社の商標です。当サイトは北辰図書株式会社とは関係のない非公式の学習支援サイトです。